音楽的同位体のみなさんこんばんは!
いつノ間にかコノ街に丸め込まれタのは僕?ゴーストライターのazarashiXです。今回も遊んだゲームのごく個人的な感想を雑多に書いていきます。
はじめに
「神椿市協奏中。」は、5人+5人の女の子ボーカルの楽曲で遊べる音ゲーです。収録楽曲はインターネットカルチャー発のような曲たちで構成されていて、僕は元ネタは存じ上げなかったのだけど、もしかしたらそれなりに有名な方々なのかもしれません。
みなさん、今年は何のゲームで遊びますか。僕は、新年の抱負ではないけれど、今年こそ音ゲーをがんばりたいです。アクションゲームは昔から好きではあるのだけど、なかなか上手に出来ません。中でも音ゲーはかなり苦手なジャンルです。それもこれも、それこそ音ゲーがアーケードに出始めた頃に「おい、お前やってみろ」とか言われ、意気揚々と挑戦したはいいものの、全然出来なくて「ぬわー」となった記憶が尾を引いているのだと思う。そしてその後は、どういうわけかメキメキと腕を上げて脚光を浴びるようになった仲間たちを、僕は指を加えて見ていることしか出来なかったのであった。
ただね、深い悲しみに包まれていた僕も長年の時を経て、ある時ふと気付くわけですよ。これは剣戟アクションと同じなのではないかと。つまり、タイミングに合わせてボタンを押すという操作は、弾きであり、ジャスガでもある。言うならばチャンバラとの違いは、ランダム性が排除された代わりに、ボタンが増えたり、パターンが複雑だったりするだけなのではないのかと。あるいは、ワニを叩くゲームにも似ている気がしてきた。そう考えると、ちょっとだけ、僕にだって出来そうな気がしてくる。実際のところは、そんなに都合良くはいかないし、そもそも某は剣戟アクションも大して出来るわけでもなかったでござるとなるのだけど、物事の角度を変えて見つめ直してみれば、多少なりとも糸口が見えてくるものです。
というわけで、鋭意練習中です。ただ、僕は日々の生活で疲れ切った状態でゲームをやりながら寝るというダメなタイプの人間なので、集中力の必要なこういうゲームはキツイな…とか早くも弱音を吐いています。音ゲーどうこうの前に、まずは己の生活のリズムのほうから改善すべきという話だよね。良い子のみんなは真似してはいけないぞ。
それで、本作なのだけど、易しめの曲からどうしようもなく難しい曲まで、初心者から上級者まで手広く対応した音ゲーだと思います。まさに、音ゲーの練習をするにはもってこいの作品なんじゃないかな。それと、楽曲自体もキャッチーなものばかりなので、接待ゲームとしてもおすすめですよ。見せてくれ、君の最高のパリィを!
どんなゲーム
やる気が感じられないいつもの継ぎ接ぎ動画だよ。
UIの見た目は、質素というか、なんだか垢抜けない感じです。機能面ではそこまで不便さは感じないのだけど、コンテンツ側のクオリティとの釣り合いがイマイチな気がします。音ゲーといえば、オシャレで無駄にカッコいいUIだろうという僕の思い込みが古いのかもしれない。あるいは、これを良しと思えないセンス自体が古い可能性もあるのか。もし後者なのだとしたら割とショックだなあ。
レーンの裏で再生されるMVは全楽曲に用意されています。中にはかなり気合が入っていそうなものもあって豪華な感じがします。なお、肝心のリズムゲームに集中できない場合は、オプションから非表示にしたり、レーンの透明度を調整したりするといいのだと思います。
あとは、コントローラーでのカーソル操作には対応していますが、マウス操作には非対応でした。
基本的な流れなど
ゲームの流れは、リズムゲームパートにストーリーパートが挟まってるような形です。楽曲および難易度ごとに設定されている実績を達成することで、修復率のポイントが加算されていきます。そして、修復ゲージが一定値を超えるごとに、新たな楽曲が追加され、ストーリーが進んでいきます。
本編で遊べる曲数は全48曲。別途DLCを導入すると遊べる曲数が増やせます。それでいて、すべてがボーカル曲、しかもほぼ日本語なのがすごいですね。全体的に、若めというか厨二心をくすぐられる曲が多くておじさんは楽しいぞい。ちなみに、ボーカルは10人いて「V.I.P」と「V.W.P」という5人の2組に分けられます。うち、一人ずつがアナザーのような感じで対応しているみたいです。名前の読みが大体一緒。見た目が白っぽい方はボーカロイドみたいな感じで、色がついている方は肉声っぽい感じです。それぞれキャラクター化もされているのだけど、最初はどれが誰だか区別がつかなかったのは内緒だよ。何にせよ楽曲のクオリティは安定して高めだと思うので、こういう曲が嫌いでないのであればおすすめです。
ただ、前述の通り、曲はストーリー進行に伴って増えていくので、最初から全部の曲では遊べません。まあ、新しい曲をプレイしていくだけで修復率はガンガン上がっていくと思うので、あまり気にする必要もないと思いますが。ちなみに、難易度の高い譜面のほうがもらえるポイントも多いです。
譜面の難易度はEASY/NORMAL/HARD/PROの4段階。PROはHARDでSランクを取らないとアンロックされません。すべての楽曲に4つの難易度が用意されているので、僕のようにあまり音ゲーが上手くないプレイヤーも楽しく遊べると思います。あとは、曲のレベルを表す数字もついているのだけど、音ゲーのこういうレベル表記ってやっぱりイマイチ当てにならないよね。
ちなみに、音ゲーほぼ素人の僕の感触としては、EASYは流石に簡単、NORMALはちょうどいい、HARDは普通に難しい、PROはほぼ無理、といった感じなのだけど、練習したら上達していくのかなあ。音ゲーは潰しが効きそうなので、経験者の方々からすれば、HARDぐらいは初めから余裕、みたいな感じなのかもしれない。まあでもHARDの中でも難しい曲はあるし、PROは今の僕にはワケワカメなので、ほとんどのプレイヤーは簡単すぎてやりごたえがないとかにはならないと思います。
なお、譜面についても詳しいことはわからないのだけど、単純に楽曲上のある音を拾いましたみたいな感じではなくて、ひとつの曲の中でも緩急があったり、ボーカルごとの傾向みたいなのがあったりして、バリエーションが豊富です。ちゃんと、ボタンを押していて楽しい感じに作ってあって、なるほどこれはしっかりゲームしてますわと納得の出来だと思います。このあたりは作り手のセンスが問われるところなんだろうなあ。
リズムゲームでは、4〜7レーンが動的に切り替わります。基本は5レーンと7レーンの状態を意識できればいいのだと思います。レーンが増えたり減ったりするのは最初は混乱するけど、慣れれば気にならなくなります。ロングなノーツは長押し、ワイドなノーツは同時押しではなくて、どちらか片方だけでいいやつです。また、難易度PROにおける一部のGLITCH譜面を除いては、同時押しは2つまでというルールで作られているし、意味のわからない速度でのボタン連打などもあまりないので、コントローラーでも遊びやすいですよ。
リズムは合いの手のような感じで、ノーツの種類や判定によって音が変わります。判定は、SUPER PERFECT/PERFECT(FAST,LATE)/GOOD/MISSの4段階。曲ごとに、ノーツのスピードも調整できます。あまりにも速いと目で追えなくなるけど、気持ち速めにしたほうが、ノーツの間隔が開いて見やすくなる気がします。個人的には今のところ12ぐらいがちょうどいいかなあと思っています。
曲クリア時のフィードバックとしては、クリアランク、FULL COMBO、FULL SUPER PERFECTが、わかりやすいところとしてあります。あとは、達成率やスコアという要素もあるのだけど、なんだかちょっと複雑なので後述します。ランクS達成はかなり緩めだと思うので、なんとなくこの曲はクリア出来たなーと実感できるのは、FULL COMBO(MISS判定がゼロ)あたりが基準になるんじゃないだろうか。あとは、クリア時のコンボ数も若干振れがある気がします。FULL SUPER PERFECTよりも達成率の低いプレイのほうがスコアが出ていたりするので、おそらく最大コンボ数の違いなのだと思う。長押しノーツのタイミングが判定以上に細かくあるのかもしれない。詳細は分かりませんが、ちょっともやもやします。
楽曲のセレクト画面は、ソート機能はあるのだけど、一曲プレイするたびに並びが戻ってしまいます。あとは、ページ送りもできないのでスクロールがちょっとだるい。ボーカルでのフィルタ機能もあって、これはプレイ後も維持されるので、こっちを使ってくれよということなのかな。まあでもなんかもうちょっとやりようはある気がしますね。
あとは、オンラインのリーダーボードもあります。全曲全難易度でスコアボードが用意されているのは、気合が入ってますね。ほぼ即時反映だし。こういうのは大体が、猛者たちの達成度100%で埋め尽くされているものだと思っていたのだけど、今はまだそんなことはないですね。とはいえ、ライブ性があるわけではないので、基本は自分との戦いです。また、ランキングの基準はスコアなので、デイリークエストやゲーム内実績の達成度で順位が結構変わってきます。
ストーリーは、ビジュアルノベル形式で、ボーカルでもあるAIの女の子5人がなんかいろいろやるやつです。ああ、AIというのは “Accidental Isotope” のことね。わかっているとは思うけど。ちなみに、ボイスはついていないし、みんなカメラ目線です。内容はしょうもない感じだけど、ここまで来るともうなんだかむしろ安心感があるよね。「歌の『魔法』で『終末を迎えた世界』を再生させる」のね。あーはいはい、なるほど、わかった。大体全部わかったよ。まあこの辺りはキャラゲーの範疇という感じで、好きな人が楽しめればいいのだと思う。
他には、ゲーム内実績の仕組みがあり、達成するごとに街に置物が増えていきます。また、項目ごとにリズムゲームのスコアアップなどのリワードが設定されています。この仕様が、スコアランキングにも影響していて、つまるところ、ランカーを狙いたい場合は実績をほぼすべて埋めてからでないとスタートラインに立てないという感じです。とはいえ、実際のランキングはいい感じにグラデーションになっている気がするので、自分のやりこみ具合みたいなものを確認するという意味では割と機能しているのかもしれません。そもそも、スコアなどは割合増加なので、達成度順がひっくり返るなんてことも、ある程度の範囲の中でしか起きません。
なお、理論上のハイスコアを取るための前提条件をざっくり言うとすれば、ゲーム内実績をすべて達成した上で、連日ログインして、デイリークエストをクリアして、デイリーのスコアアップ対象のボーカルの曲を、フルコンボを達成した状態でリプレイする、という感じなのだと思います。まあ、いろいろな曲でたくさん遊んでねという誘導なのだろうけど、スコアで釣るのはどうなんだろうか。どちらかと言えば、面倒で真面目に取り組む気が失せる要素になってしまっている気がするので、むしろ逆効果な気がします。あまり盛り上がってなさそうに見えるのも、こういうところに起因しているんじゃないかなあ。個人的な趣味で言うなら、グロスの成績表みたいなものを出してくれた方がやる気が出るような気がします。
その他
エンドコンテンツなど
修復率を100%にすれば、本編はクリアです。いわゆるラスボス曲だけ、ワンランク上の難しさでびっくりしました。
トロフィーはゲーム内実績と紐づいています。普通に遊んでいれば大体埋まると思うけど、ちょっと面倒なものもいくつかあります。
こういうのは何が面白いのか謎なのだけど、プレイ時刻に関連した実績があります。「00:00〜03:00」と「03:00〜08:00」の2つです。あとは、すべての曜日のデイリークエストをクリアするというものがあるので、普通にやったら一週間ぐらいは掛かるはず。その他には、トロフィーにはなっていないけど、7日連続でゲームをプレイするという実績もあります。
「記憶の卵」は、ストーリークリア後でも出現するので、やっていればそのうち50個集まります。たぶん日替わりで配置なので、マップからエリアを切り替えて探しましょう。
難易度PROの楽曲で達成率100%は、リズムゲームの腕前がそれなりに上達してからでないと厳しいでしょう。もっとも、達成率100%の基本的な考え方としては、「ALL SUPER PERFECT」なのだと思うのだけど、そうでなくても100%を超えるような曲がいくつかあります。難易度PROでいえば「食虫植物」が一番楽だと思います。どういう計算になっているのかはわからないけれど、MISS判定があっても100%に到達してしまいます。
あとは、本編が気に入ったら、DLCを導入すれば追加の楽曲で遊べます。今のところ全50曲で、今後も順次追加されていくのだと思います。
というわけで、ワシもぼちぼち練習に励むぞい。これを機に、みんなもやろう、神椿。
さいごに
この機会に音ゲーを始めてみたい方におすすめです。
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