明けましておめでとうございます。どうも元旦からコロナに罹患するもの、おもたろうです。久しぶりの記事投稿になります。
年始からハードラックとダンスっちまってどうもついていないです。
ジョンダ流開運術によればこのハードラックも同程度のグッドラックに転じると信じ、色違いポケモン孵化をやっていますが当たり前の確率もスルーしまくり、ブルブル震えております。
結局この世はクソ運ゲーだと嘆いていたら、ふと自分の敬愛するMTG、マジックはどうかと思い至ったのです(唐突)。人間、体が弱っていると碌なことを考えませんね。
病床で熱に浮かされながらない頭を使って、最早陳腐化したこの議題について擦ってみることにしたのでした。
マジックは運ゲーである
マジックは技術、運という数値化出来ないものの合算で勝敗を競うため、現実的な仮定ではないかもしれませんが、技術レベルが等しい二人がミラーデッキを使用した場合、勝敗を決めるのはこれはもう100%運否天賦であると言えます。
技術的に等しいということがなくても、技術差を容易に埋め得るほど運の要素が勝敗に直結するゲームであるというのはマジックプレイヤーが否定するとこではないはずです。
もし上級プレイヤーが集まった大会で優勝者が勝てたのは自分の実力のおかげと考えているのであればあまりにも傲慢で自分を過大評価していると言わざるを得ないでしょう。
優勝者の実力はもちろん自他共に認める所ではあっても、数戦しかしない1日のマジックにおいて運を無視できるほど実力差があると考えるのは他のプレイヤーを舐め過ぎです。
自分が勝つために考え抜き努力してきたように、他のプレイヤーも真剣に取り組んで居るはずです。実力があるものの中で幸運の女神が微笑んだもの、それが優勝者であり栄光を掴むのです。
もっと雑な例にしましょう。新年マジックはじめましてのビギナーがいたとします。彼はみっちり1か月やる気と時間を持ってマジックを練習しました。
ではマジックのトッププレイヤーと10戦した場合何回勝てるでしょうか。私の考えとしては少なくとも1、2回は勝てるというのが妥当なところで、運が上振れればそれ以上も狙えるでしょう。
将棋、囲碁、格ゲー、FPS、等の他の対戦ゲームではネバーそんなことは起こりえないです。いくらビギナーに才能があったとして1か月の練習ではトッププレイヤーはただの1敗もしないでしょう。石に花は咲かず、ヤムチャはフリーザに勝てません。
つまり数戦という局所的視点で見た場合、マジックは他の対戦ゲームに比べて圧倒的に技術介入度が低い≒運ゲーという側面は否めないと言えます。
技術介入の程度を個人的見解で言えば、パチスロ<MTG<麻雀、ポーカー<<将棋、囲碁(いわゆる二人零和有限確定完全情報ゲーム)となります。
冷静と情熱のあいだ、パチカスと雀カスのあいだ、それがマジックプレイヤー(カードゲーマー)なのです。
マジックは運が良ければ勝てるの功罪
これはゲームとしてのキーポイントです。ゲームの敷居をぐんと下げてくれます。
何はともあれゲームは勝つから楽しいのです。学びや気づきがある負けも楽しいというのもそれが糧になり、勝利までの過程にあるから楽しいのです。力みなくして解放のカタルシスはありえねェですし、解放なくしてカタルシスもありえねェのです。
Tier1なんてクソくらえ、おれは好きなカードを使う!も好きなカードを使って勝つのが楽しいのです。大人気フォーマットEDHのデッキレベル分けなんて好きなカードで勝ちたいの最たるものと言えます。
みんな好きなアプローチは違えど、ゴールは同じ、勝ちたいということです。
その点、運ゲーというのは努力を必要としないから優れています。極論を言えば、何の努力もしていない本来報酬を得られない人間がただ運が良かったというだけでドーパミンからもたらされる快楽を享受できるからです。これは言い過ぎとしても、実力差があっても誰にでもチャンスがあるよというのは確実にゲームのモチベーションになるでしょう。
しかしながら運ゲーだわ、という言葉はともするとネガティブなニュアンスで発言されがちであります。
それはカードゲーマーの負けた時は運がなかった、勝ったときは自分の実力と思い込む悲しい習性に起因するものであるのでしょう。これはもう自尊心を守るためのある意味呪いともいえます。
リミテでありがちな初手、土地2枚だがとりあえず1枚は2ターン目に動けるからキープ!からの土地を引かないで負けた時、これだからマジックは運ゲーだわ、これはまぁわかります。
だが同じハンドで都合よく土地を3、4と伸ばしてマナカーブ通り展開できゲームに勝った時、運がよかったから勝てたと考えないのがカードゲーマーです(多分に偏見を含みます)。
自分の土地事故ばかり記憶し、相手の土地事故で勝ったゲームをカウントしないのがカードゲーマーです。あまつさえ相手の事故を見逃さず、きっちり咎めた自分の実力と宣うのがカードゲーマーです(特定の個人を指していません)。
カードゲーマーは自分のことを賢い、実力があると過大評価している一方で運というコントロールできないものに多くを委ねている自己矛盾した生き物であります。
運というのはゲームの実力差を緩和するだけでなく、負けた時の逃げ道にもなるから優れているのです。
実力と運による曖昧さがマジックの面白さの肝であると私は思います。
マジックは運ゲーではない
局所的なゲーム数における運ゲーはマジックの1つの側面に過ぎません。数百、数千と大局的視点で見た場合、マジックは運ゲーではありません。
マジックは確率のゲームでありながら無慈悲なほど実力のゲームです。勝率が実力であり、そこに運の要素はありません。
マジックの技術的側面だけを評価するのであれば、マジックプレイヤーの誇るべきはトーナメントのトロフィーではなく、勝率です。
初心者でもアリーナでミシックに到達することは難しいことではありません。一方でミシックで上位にランクアップし、維持することは並大抵のことではないです。
ランクアップ直後に上振れでたまたま上位に食い込むことがあっても数百とゲームを重ねたうえでランカーでいられるのはほんの一握りのトッププレイヤーです。
オープニングハンドが恵まれないだけでマリガンにより1、2枚のディスアドバンテージを受ける。青が3マナを使ってやっと得られる1枚のアドバンテージがゲーム終盤にデッキトップの土地を引くだけでゼロになる。
それでもマジックはワンミスで負け得るゲームであり、減点方式のゲームです。相手の超絶技巧プレイにより負けるのでなく、相手がミスをせず、自分がミスをしたから負けるのです。
人間は当然ながらミスをします。私は昨日足し算を間違えて全部テイクして死にました。しかしトッププレイヤーも例外ではありません。
数戦ならまだしも数百、数千とゲームすれば必ず起きる事です。それでも発生する頻度を少なくする思考をし、努力をする。その努力が数パーセントの勝率として反映されるのがマジックというゲームです。
努力し、技術を磨く者にとってマジックは技術を高めれば勝てる確率が上がるから面白いのです。
当たり前のことですが、確率は収束します。誰が振っても6面サイコロの期待値は3.5 バジリスクの設定2の機械割は98.6%です。自分が土地事故するように相手も土地事故をするのです。
設定1に座る者と設定6に座る者、通常ダイスを振る者とシゴロサイを振る者、最終的な勝者がどちらかなど確率を冷静に見つめれば小学生でもわかりますが、運否天賦に脳を焼かれたジャンキーと運ゲーという言葉に逃げ、現実を直視しないカードゲーマーにはわかりません。
何故か?それは局所的に見た場合には紛れがあるからです。設定1でもフリーズを引くかもしれない、通常ダイスで6を出してシゴに勝つかもしれない、P1P1がワームコイルエンジンかもしれない。
確率を見れないものはこの味が忘れられません。たまに運がよければ実力差があっても勝ちで気分を良くし、負けても運がなかったと成長の機会を逸し、何度も繰り替えしジェムを浪費していきます。この塩梅が実に見事、班長大槻はやはり只者ではありません。
ドラフトで環境が理解され、ゲーム数が数百を超えた時のトップランカーの勝率は概ね65~70%です。この数値が高いと捉えるか、低いと捉えるが、何に支えられているかを数戦の局所的視点でしか見ないものには認識できていないのです。
マジックは実力で座る台の設定が変わる。結局この一事を見誤っているから自分ばかり運がない、システムにメタられているという錯覚を起こすのです。
有り体に言えば、八十岡翔太(敬称略)はいつも設定6の台に座っている。
だから負けることはあっても勝つことの方が圧倒的に多いのです。相手にブン回りされたのを捌いても、トップ解決されてさすがにさすがにと呟いているのも、設定6なのにビッグに入らないで化けばかりでキレそうと言っているに過ぎないのです。
このところを正しく認識できていない人は世界的なトッププレイヤーでも運がないとコロッと負けちゃうんだから、運悪く自分が負けるのはしょうがないし、逆にあとは運さえあれば自分でもトッププレイヤーに勝てちゃうし、やっぱマジックは運ゲーだと考えていつまでも6に座ることはないのです。
大会の優勝者は幸運の女神が微笑んだものだけですが、実力のある者しか幸運の女神に立つことさえ許されないのがマジックです。
運ゲーの土台に立っているプレイヤーは自分たちが思っているより少ない。あなたのその台、ほんとに高設定ですかを自戒として私はマジックをプレイしたいと思っています。
マジックは運ゲーであるし、運ゲーでない だから面白い
月並みですがこの言葉に落ち着きます。
自戒と自虐を込めつい否定的な切り口になってしまいましたが、技術はそこそこであとは運でなんとかなれというマジックのプレイスタイル、私は好きです。
むしろ私は今日の運はどうじゃろなというカジュアルプレイヤーという面が強いと思います。
当然ながら運や技術以外の観点に楽しみを見出す人も多いでしょう。マジックのどの側面に目を向けて楽しむかはプレイヤーの自由であるし、その懐の深さがマジックの醍醐味といえます。
さて最後に大事な予選ウィークエンドの試合で起きたグロ画像で締めたいと思います。
確率を計算したら13万分の1。こんなんロングフリーズ引けますよ。そりゃダリウス・オズワース・ゲルハルト4世もこんな顔になります。
やっぱマジックって運ゲーだわ。
コメント
MTGはクソゲーだぞ
MTGアリーナはクソゲーでも運ゲーでもない
運営が勝敗操作してるただの茶番