おもたろうのリミテ万歳! ニューカペナの街角(SNC):予習編

MTG

どうも神の運命にさえ叛旗を翻す…Gangsterおもたろうです。

今回も予習として少しでもプレリスタートダッシュに役立てるのではないかと思い、記事を作成しました。

毎度のことですが未プレイの空想の産物なので、話し八分の一といったスタンスでご覧いただければと思います。

この記事は主にMTGAの対人BO1ドラフトを想定しています。

メカニズム

まずはニューカペナの街角(SNC)のメカニズムを理解しましょう。

SNCのコンセプトである友好3色の一家とそのキーワード能力は下図のようになってます。

例えば白なら謀議、団結、盾カウンターのカードがプールに混在するわけですね。

それでは公式記事のコピペを織り交ぜながら、キーワード能力の内容を予習していきましょう。

謀議

あなたがコントロールしているクリーチャーが謀議するよう指示されたなら、あなたがすべきことは以下の通りです。まず、カード1枚を引き、カード1枚を捨てます。これは、あなたが必要とする土地・カードを探す役に立つかもしれません。あるいは、ゲーム後半で不必要となった土地を手放しやすくし、勝負を決するような脅威を少しばかり早くお膳立てできるかもしれません。ただし、決して拙速にならない形で。あなたが土地でないカード1枚を捨てたなら、あなたは謀議したクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置きます。戦場にないクリーチャーも、謀議することができます。つまり、《帳簿裂き》がそれ自身の誘発型能力に対応して不幸な終焉を迎えたとしても、あなたはカードを引いて捨てることができるのです。当然+1/+1カウンターは置かれませんので、強化していきたいクリーチャーは死亡しないように手を尽くしましょう。

白青黒のメカニズムである謀議はクリーチャーが持つ強化版ルーティングです。枚数的には特に青が得意としています。リミテでルーティングが弱いわけがなく、序盤のスクリュー回避、終盤のフラッド受けになり優秀なキーワード能力です。

乱発できるわけでもないのでデッキアウトの心配はなさそうですが、+1カウンターのためにスペルを落とし過ぎるとデッキが薄くなるのは無視できないデメリットと言え、その辺りも考えながら捨てるカードを選択する必要があります。BO1の初手補正も含めたら土地16も肯定されそうですね。

謀議持ちクリーチャーはカウンターを置くとそのコスト帯以上のスタッツ、カウンターが置かれないと相応からそれ以下というバランスで調整されているようですね。

能力の性質上、白青のカウンターが置かれている、青黒の墓地マナ総量5種という友好色2つのテーマとも噛み合います。特に青黒のマナ総量5種は謀議の能動的な墓地肥やしがないと達成は難しいように思います。またクェザのようにカードを引くたびといった誘発にも寄与します。

ちなみにカードを引くことは強制なので、ライブラリーアウト寸前では死にカードになる危険性も一応あります。

犠牲

犠牲を持つ呪文を唱えるための追加コストとして、あなたは手下を …… 失礼、パワーがN以上のクリーチャー1体を生け贄に捧げてもよいのです。Nは、キーワードの後に記載されている数字です。あなたがそうすることを選んだ場合、誘発型能力が誘発し、その呪文をコピーします。コピー元の呪文が対象を取っていた場合は、そのコピーの新しい対象を選べます。コピーはスタック上で直接生成されるため「唱える」わけではありません。つまり、コピーの犠牲能力が誘発することはなく、再びコピーすることができないのです。そのコピーはスタック上の呪文なので、通常通り対応したり打ち消すことができる上、コピー元の呪文より前に解決されます。

あなたが血に飢えていようと、生け贄に捧げてもよいのは犠牲能力1つにつき1体のクリーチャーのみです。例えば呪文が犠牲2を持っていたとしても、あなたは 1/1のクリーチャー2体を生け贄に捧げることはできません。

青黒赤のメカニズムである犠牲はインスタント、ソーサリー(ニクシリスだけPW)についているクリーチャーをコストにしたコピー能力です。枚数的には特に黒が得意としています。犠牲を持ったスペルは犠牲コストを払わないとコスト相応よりちょっと弱いくらいのカードがほとんどで犠牲コストを払って真価を発揮します。つまりいらないクリーチャーを犠牲コストに充てることでアドバンテージに変換するメカニズムです。犠牲というメカニズムがあるため、エンチャント系除去の評価は下がるのは否めないでしょう。

また除去する側は青黒赤の相手のマナがタップしているメインで除去を撃つことも考えなければなりません。とはいえ実は犠牲持ちカードの多くがソーサリーで、インスタントは下記3種しかありません。またこういったメカニズムの常ですがアクト系のカードを組み合わせたいものです。SNCでは弱性能かつアンコモンの不本意な雇用1枚だけです。バランス調整の結果でしょうね。

赤黒の生贄シナジーと最も相性がよく、能動的に墓地にカードが落とせるため、青黒のマナ5種要求も若干満たしやすくなります。デビルをサクって能動的に1点飛ばしたりもできますね。

奇襲とも相性がよく、奇襲クリーチャーをエンド前に犠牲コストに充てることで、これまたうまかっちゃんでごわす。先生!貴顕廊と土建組は癒着しています!

奇襲

奇襲は、数々の土建組一家のクリーチャー・カードに見られる代替コストです。《トラブルメーカー、ジャクシス》のような呪文を唱える際、あなたは通常通りそのマナ・コストで唱えることも、奇襲コストで唱えることもできます。どちらを選ぼうと、これのマナ総量は変化しません。《トラブルメーカー、ジャクシス》であれば、常に4です。奇襲コストで呪文を唱えることは、さまざまな効果をもたらします。クリーチャーは速攻と「このクリーチャーが死亡したとき、カード1枚を引く。」を得ます。カードを引くのをずっと待ち続ける必要はありません。なぜなら、次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを生け贄に捧げるからです。素早く強力な攻撃を加え、その場にいたことを悟られる前に立ち去りましょう。

 あなたにカード1枚を引かせる誘発型能力は、そのクリーチャーがいつどのように死亡しようと誘発します。それが戦闘で生き残れなかった場合、手に入れたカードを戦闘後メイン・フェイズに唱えることができます。そのクリーチャーが死亡しそうであれば、生け贄に捧げるために終了ステップまで持ちこたえさせる必要はありません。それが手札に戻されたか追放された場合、あなたはカードを引きません。

黒赤緑のメカニズムである奇襲はクリーチャーが持つ攻撃的能力です。枚数的には特に赤が得意としています。とにかく相手のライフ削ることで真価を発揮する能力と言えるでしょう。相手のライフにダメージを受ける余裕がなくなりブロックなり、除去を要求することで2:1交換が狙えます。ただ使うだけだと不確定なキャントリ付きの顔面パンチ呪文なため、盤面に寄与せずマナ効率がよくないです。またそのような使い方だと謀議と同じで奇襲を使うほどデッキが薄くなるため、マナフラッドの可能性が高くなります。

赤黒の生贄シナジーとは当然相性がいいのですが、赤緑の宝物とはいまいちですね。先述の通り、犠牲を絡めた生贄シナジーが向いています。また能動的に墓地にカードが落とせるため、マナ5種要求も若干満たしやすいです。

団結

あなたが望むのは、ひたすら大量のクリーチャーを出すことです。それぞれが団結能力を持つ複数のクリーチャーをあなたがコントロールしていて、クリーチャー1体があなたのコントロール下で戦場に出る場合、すべての団結能力が誘発します。これらの能力は望む順番でスタックに置かれ、最後にスタックに置かれたカードが最初に解決されます。戦場に出るクリーチャー自体が戦場に出たときに誘発する能力を持っていた場合、その能力はすべての団結能力と一緒に放り込まれ、ないまぜにされます。また、トークンのこともお忘れなく! それらはトークンでないクリーチャーと同じように戦場に出るので、団結能力を有効化するにはうってつけです。

赤緑白のメカニズムである団結はクリーチャーが持つ、クリーチャーETBを条件とする能力です。枚数的には特に緑が得意としています。リミテの主役はクリーチャーなため、能力の誘発は無理なくできますね。

誘発1つずつの効果は控えめですが、塵も積もればとなり、団結クリーチャーを並べる程雪だるま式にメリットが得られます。白緑の市民トークンを出す能力とは非常に相性がいいです。一方赤緑の宝物とは、横展開加速といった細いシナジーです。

団結を擁する赤緑白ではトークン系の2体以上展開できるカードの評価が上がります(あまりありませんが)。またインスタントでクリーチャーを出したり、瞬速で団結をインスタントタイミングで誘発するといった小技も見ることになりそうです。

横並び戦略なためSNC環境に多い、全体除去がどれほど影響あるかが焦点になりそうです。

盾カウンター

盾カウンターには2つの利点があります。1つ目は、何らかの効果により盾カウンターが置かれているパーマネントが破壊されるなら、そのクリーチャーが破壊される代わりにそのパーマネントの上から盾カウンター1個が取り除かれます。

2つ目の利点はダメージに対して作用します。盾カウンターが置かれているパーマネントがダメージを受けるなら、そのダメージは軽減され、そのパーマネントの上から盾カウンター1個が取り除かれます。この場合「パーマネント」とは、ダメージが与えられる2種類のカード・タイプ、クリーチャーとプレインズウォーカーを意味します。この軽減効果はあらゆる形式のダメージ(戦闘ダメージ、《絞殺》のような呪文によるダメージ、起動型あるいは誘発型能力が原因で受けるダメージ)を止めるように作用します。とはいえくれぐれも慎重に。軽減できないダメージには効きません。盾カウンターは取り除かれ、かつクリーチャーやプレインズウォーカーはダメージを受けるでしょう。

各ダメージは(また、各破壊効果も)盾カウンター1個のみを取り除きます。したがって、何らかの方法であなたのクリーチャーに複数個置くことができたら、対戦相手はそのうち簡単には答えられない難問を多数抱えるはめになるでしょう。

緑白青のメカニズムである盾カウンターはパーマネント(主にクリーチャー)を保護する能力です。枚数的には特に白が得意としています。受動的ではあるが2:1交換を狙える強力な能力であると言えるでしょう。

盾カウンター持ちは2:1交換を要求できる盤面では、アタック時ブロック不可のようにふるまい、ブロッカーに回った場合は相手のアタックを著しく阻害します。

当然弱点もあり、エンチャント除去、赤のダメージ軽減不可、黒のマイナス修正、生贄要求、追放には機能しません。またアンコモン以上に多く、能力持ちは4マナに集中しています。

盾カウンターはカウンターなので、青白のカウンター持ちをコントロールしているテーマに寄与します。緑白の市民とは特にシナジーはないです。

盾カウンター持ちはコンバットが少しややこしくなります。例えば、盾カウンター持ちが通常ダブルブロックされたときは一度にダメージを受けているので、盾カウンターが取り除かれるだけで軽減されますが、先制攻撃持ちと通常にダブルブロックされた場合、先制攻撃ステップで盾カウンターは剥がされ、通常攻撃が(元)盾カウンター持ちのタフネスを上回っていれば破壊されます。言わずもがな先制攻撃持ち2体のダブブロならば破壊されません。また先制攻撃持ちで盾カウンターを剥がして、インスタント除去を撃ち込むといったプレイングもあるでしょう。インスタント等でパワーがマイナスになったり、パワー0のクリーチャーでは盾カウンターを剥がすことはできません。

あとはトランプル持ちが盾カウンター持ちにブロックされた場合、盾カウンター持ちのタフネスを超えた分のダメージはプレイヤーに通ります(盾カウンター持ちは盾カウンターが剝がれて破壊されません)。

秘匿

秘匿は戦場に出たときに誘発する誘発型能力です。秘匿Nを持つクリーチャー1体が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上にあるカードN枚を見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りを一番下に無作為の順番で置きます。

秘匿を持つパーマネントは、追放されたカードを特定の条件下でマナ・コストを支払うことなくプレイできる別の能力を持つことになるでしょう。

秘匿は再録メカニズムです。各色に1枚計5枚でいずれもレアなのでそこまで気にしなくてもいいでしょう。ただ黒と赤以外はかなり強い!

リミテ基本要素

リミテッドの基本要素からニューカペナの街角(SNC)の環境を整理していきましょう。

クリーチャーコスト

下表はコモンアンコモンクリーチャーのマナコストと色別の枚数です。ぱっと見グリクシスカラーはクリーチャー枚数確保に苦労しそうですね。

※機体、ソーサリークリーチャー込み 

除去

除去は全体的に最近の環境に比べ控えめですね。脳筋の出番か!

舞い降りる守護者は必殺の一射と使用感が似ているためレンジストライク的に一応入れてます。

白の除去は控えめと言わざるを得ないでしょう。必殺の一射はシステムクリーチャーに触れず、口止めは万能追放除去が偉いですが5マナ、ソーサリー、宝物献上と何枚も入れたいカードではないですね。ただ弱体化平和の心は犠牲に弱いとはいえ、2マナでサイズを問わず対処できるのは除去の控えめなSNCでは優秀です。

青に軽量バウンスはなく、軽量除去は使いにくい証人保護しかありませんので、序盤の対応が難しいです。魚の餌になるは1マナ足すことでアンブロ魚がおまけでつく魔法の眠りです。盾カウンターに強く、コスト的にはお得感ありますが、犠牲がある以上は評価が難しいですね。アンコモンなのでやる方になのだと思います。都落ちは最近よくあるトップorボトムバウンスですね、本への没頭にしてくれ!

除去といえばやはり黒。何より強みは確定除去の殺害。とはいえ他に確定除去はなく、追放もなく、軽量除去のなすりつけは相手が2体クリーチャーをコントロールしてなければ使えない(しかもソーサリー)といまいち精彩を欠きます。

交渉の難航は修正は控えめですが、殺害でカバーしにくい盾カウンター相手にも使いやすい点が評価できます。夜の棍棒使いとラフィーンの口封じは2:1交換が狙いやすいナイスカードです。

やっぱ除去といえば赤だよな!絞殺はプレイヤーに撃てないとかわがまま言えないくらい1マナであることが強いです。着火はソーサリーであることが少し残念ですが、白青の除去に強い除去です。松明吹き、プロの招聘、喧嘩上等はコスト相応のカードです。プロの招聘だけ顔面に飛ばせますし、盾カウンターが効きません。

緑はそもそも枚数がないので贅沢は言えません。接死は瞬速と合わせるとレンジストライクになるくらいのお気持ちで挙げてます。最近一方ダメージが多かったので修正なし格闘を弱く感じてしまう今日この頃。盾カウンター持ちとの相性も良いようで実は悪い気がします。インスタント2マナかつ宝物が出るのでテンポは〇です。用心棒の荒事は一方ダメージかつ自軍の対象を取らないので、修正はないですが追放もありかなり使いやすいですね。

致命的遺恨は普通に使うとあまり強くないですが、奇襲クリーチャーとの相性は抜群ですね。宝物を使って相手のアーティファクトを除去したりもできますね。

アンコモンの魔除けサイクルはいずれも除去モードを含むのでよく見ることになるでしょう。リミテでは最速3ターン目に撃つことはシンボル的に厳しいので、もう少し重めのカードと捉えておくといいかもしれません。

レア各種除去はシンボルも厳しいので遭遇する頻度を踏まえてあまり考慮しなくてもいいでしょう。

不吉な小包は色補助or除去になる器用なカードです。分割6マナ4点はお世辞にもいい効率ではないですが、有色の除去もそこまで強くないので使われることになると思います。

除去で着目すべきは使いやすい絞殺、プロの招聘、交渉の難航が当たるタフ3以下かどうかになるでしょうか。特に絞殺は最小の1マナですので、2アクションが容易です。例えば絞殺で4マナクリーチャーを落とされもしたらマナリソース的に大きなビハインドを負います。下表はコモンアンコモンのうち絞殺で倒せるクリーチャーです。SNCの65%がカバーできます。3マナ以下は90%以上のカバー率です。逆に緑の4マナ以降にはまったく効かず、さすがクリーチャーの色といった感があります。プロの招聘や交渉の難航は盾カウンターも倒せるため、白青緑への対象が増え、全体のカバー率は72%になります。

※機体、ソーサリークリーチャー込み ※盾カウンター持ちには効かないと仮定 ※U3とU4マナは謀議込み ※UB4マナは条件達成済みと仮定

全体除去

全体除去は棍棒使い以外レアとはいえ驚異の6枚収録。棍棒には盾カウンターが効きませんが、それ以外は盾カウンターと合わせると結構えらいことになりそうですね。盾カウンターの色とあまり噛み割ってないのは幸いでしょうか。

いつも以上に全体除去をケアする(クロックが十分なら余計に展開しない)プレイが肯定されますね。

インスタントトリック

全体的に構えがわかりやすい印象です。トランプル付与もないので突然の死ということもないでしょう。

青に一番強いコンバットトリックがあるのはカラーパイどこ? おいパイ食わねぇか!

舞い降りる守護者は自身のレンジストライク以外に団結をインスタントタイミングで誘発できます。力の天啓は修正は平凡ですが条件達成で飛行、絆魂というリミテ2大能力が得られるのはいいですね。屈服の拒否は+7という雑修正は筋肉達磨くらいしか使い道なさそうですが、アンタップが嬉しいです。

とんずらは全体除去を避けることはできますが、ブリンクしてETB誘発やブロックに使えないのはちょっとマイナスですね、構築向きな気がします。壮麗なる変化は青の強いコンバットトリックである装身の後継ですね。タフ1下がる代わりに飛行がついたり、宝物を天使にしたりするのはかなりイカ天してます。フェアリーと超常使いの詮索者はタフ1をシャークされないようにくらいですね。

交渉の難航は一応コンバットトリックに使えるので入れてますが、黒は基本、死の偽装のみですね。いつもよりパワー修正が高いのはいいんですが、SNCのETB持ちが控え目なんですよね。奇襲持ちのデッキに入れると腐りにくいですね。

赤も構えがわかりやすいですね。果敢な逃亡は最近多い赤のお気持ちトリック。反感煽りはシンプルで修正の高いトリック。攻める赤ではかなり高くピックしてもよさそうです。

温かい歓迎は一応団結用にピックアップしてます。到達もトランプル付与もなく、SNCの緑のトリックは弱いですね。最重要指名手配でしゃくられるのだけは気を付けた方がいいでしょう。黄金犬につけたら気持ちよさそう。

先制攻撃がつくのはターン終了時までなので注意。装備コストが安いのは結構評価できます。

カウンター

よくある3マナのハードカウンターはありません。その代わりに2マナカウンターが優秀です。

断れない提案はリミテでは滅多に使われないと思います。かき消しは強化版火消しであり、優秀な2マナアクションですね。ラヴニカのときのように2マナケアは頭の片隅に置きましょう。軽蔑的な一撃は3色の重いカードを打ち消せれば大幅にテンポ得ですね。

エスパー魔除けはインスタント、ソーサリーのみの弱いカウンターです。

飛行と到達

アンコモンまでで飛行と到達の一覧です。

カラーパイに素直に青白黒ですね。特に青白は3マナ圏の飛行が優秀で飛行ビートダウンが十分狙えそうですね。赤は言わずもがなですが、緑にも飛行対策カードが少ないのも特徴的です。名誉クモ市民しかいません!

ライフゲイン

アンコモンまででライフゲインできるカードです。ライフゲインシナジー自体は黒のアンコモンにしかないですが、結局のところライフが0にならなければいいんです。

飛行ビートダウンやゆっくりファッティを投げつけるデッキでは採用したいカードたちです。

青にも珍しくライフが配られています。鼓舞する監視者、舞踏場の喧嘩屋、常世一家の新入り、社交界の野心家、掃除係、クェザ辺りが強力ですね。

土地でも1点回復できますが、さすがに有意差にはなりくいでしょう。余談ですが一家ランドは黒のアンコモンのライフゲイン、赤のアンコモン生け贄カウント、マナ5種の0マナ扱いと色々シナジーがあります。

アーティファクトとエンチャント対策

いずれもモードがついているのでメインから採用しやすいものばかりです。一家の隆盛をはじめ、エンチャントの方が触れたい対象が多いと思います。

マナ基盤

2色土地は友好色のみで5組です。ドローに変換できる誠にありがたい土地です。各一家ランドは3色限定の未開地です。また各一家のコモンクリーチャーにマナ修正できるカードがあります。本体もコストが2増えますが2色デッキでも唱えられるデザインです。

赤と緑は宝物の色なので、タッチや3色化が許容されやすいです。宝物の強さはフォーゴトンレルムで実証済みでしょう。

無色の色修正は不吉な小包、光素スカラベになります。どちらも癖がなく使いやすいです。

アーキタイプ

今回は友好3色の一家5つがフューチャーされており、それぞれ3色マルチカードがあるため、単純な2色アーキだけということにはならないでしょう。

とはいえリミテの基本は2色、また2色用のテーマもありますので、まずは2色アーキを見ていきましょう。

先述の通り基本は友好色で組むようにデザインされているため、友好色で作れる5アーキ(白青、青黒、黒赤、赤緑、緑白)が主流になります。対抗色は2色ランドもマルチカードもないので、卓の許容人数が少ないです。

白青

白青のアーキテーマはカウンターを持つクリーチャーをコントロールしていると飛行です。マルチのカードが非常に優秀なのでこのアーキをやるなら是非とも欲しいですね。

環境屈指の白と青の強飛行コモンが使えるのが強みです。先述の飛行、到達の項の通り、SNCは飛行へのヘイトが弱いです。マナカーブ通り飛行を展開し、身代金+かき消し構えのようなプランで殴り切れそうなイメージです。

赤の攻めが苛烈な場合、白1マナ0/4も採用するかもしれません。壮麗なる変化と力の天啓の2種コンバットトリックは優秀なので積極的に使っていきたいですね。

カードプール的に3マナの選択肢が豊富なので、2マナアクションを意識手にピックするといい気がします(白トップコモンを流したりはしませんが。

マナカーブ通りに動きたいので3色タッチはあまり意識しなくてもよさそうです。クェザレベルなら考えます。

青黒

青黒のアーキテーマは墓地に5種のマナ総量があるというものです。土地もコスト0で含まれますが、他にマナコスト4種落とす必要があります。謀議、犠牲、切削を使って能動的に墓地を肥やしていくことになります。インスタントを墓地に落としてインスタントタイミングで5種達成みたいな小技をやったりやんなかったりします。そんでもって墓地回収してうっかり5種外れたりするのが様式美です。

テーマとしてはゆっくりしているので受けるデッキ用のテーマと言えるでしょう。墓地利用するカードもアドバンテージに優れているので、なんとかアドバンテージのゲームになるように除去やライフゲインが重要になってきます。

長引いたゲームで勝ち手段も必要になるので、デッキパワー補強のため、多色化も視野に入れましょう。

黒赤

黒赤のアーキテーマは生け贄シナジーです。犠牲や奇襲の生け贄におまけの効果がついてきます。ただ犠牲は一家への入団以外は控えめな性能ばかりなので、奇襲をメインに前のめりなデッキが良いと思います。

マルチのアンコモンさることながら放火魔がアーキのキーカードになりそうです。なんと顔面にも飛ばせます。

ライフを削るのは赤のカード、黒は除去を担当といったいつもの赤黒になりそうですね。こういったデッキは序盤の動きが大事なので3色化はやめた方が無難ですね。またやはり2マナのアクションが乏しいので騒乱の巡回者の得点は高いです。

盾カウンターを考えると威迫がとにかく大事なのでスティッキーフィンガーもいいと思います。あとは黒4マナの謀議威迫持ちもいいかもしれませんね。

赤緑

赤緑のアーキテーマは宝物です。それに付随して宝物を利用したファッティや多色化と捉えてもいいかもしれません。緑の4マナ以降のファッティが雑に強いのも注目ですね。飛行を止められる解体作業員といったカードも使われそうです。

多色化が容易なのはSNCのマルチの枚数を考慮すると大きなメリットです。是非、飛行やアドバンテージ源になるカードをタッチして弱点を補強したいですね。

赤緑の常ですが、アドバンテージ源に乏しいので、今回こそは大勝のようなルーティングを使うかもしれません。

ちょっと思うのは緑は赤と組むより黒と組んだ方が強そう・・・

緑白

緑白のアーキテーマは市民です。市民に寄せるか否かはマルチのロードとシャベルにかかっているため、マルチへの依存度が高いアーキと言えるでしょう。流石に装備1で+2/1トランプルはぶっ壊れなんよ。空の叫び屋、アライグマ、規律正しい決闘者あたりに持たせればイージーウィンが見えます。

そんな市民ですが、実は団結持ちは赤にしかいないんですね。緑白市民はソロプレイがお好みです。市民のリターンがマルチ以外薄いので、素直に緑白の団結グッドスタッフにするのも視野に入れましょう。

上記のカードは使いそうな市民を集めてみましたが、素直に宝石泥棒や3マナ天使を使った方が良さそう感もあります。

以上でさらっとですが友好色のアーキをなぞってみました。対抗色の5組(白赤、白黒、青赤、青緑、黒緑)はグッドスタッフ気味に作ることになります。2色だけではマルチカードが使えないため、友好色のようにアーキに寄せたリターンを受けにくいためです。そのため明確な指針がない分、ピック難易度は高そうです。

一応対抗色ならば5家すべてのキーワード能力を使うことが出来るので、単純に劣っているとも言い難い気もしなくもないような雰囲気があったりなかったりします。

これについてはカードの組み合わせを整理して、引き出しが増えたらまた記事にしたいと思います!(投げっぱなしジャーマンポテト

注目のカード

各色コモンとアンコモンの個人的注目カードをズバッと5選でピックアップしていきます!

ちなみに神河はかなり予想を外しました!ばくれつパンチくらいの命中率と思ってください!

鼓舞する監視者はもういいですよね。すべての3マナを過去にするフライヤー。ラフィーンの密通者はナイス2マナアクション序盤終盤隙が無いですね。身代金は犠牲の裏目ありますが盾カウンターに効きますしね、トレードオフです。

空の叫び屋は期待込めてですね。シャベル持ち出したらすごく強そう!バール持たしてパワー2にするだけで別世界。粋な盾仲間はちょっと怪しいですがパワー4止められるクリーチャーもあんまりいないので機能しそうです。

魔導士のの従者は素の性能が高いうえに団結シナジーありで文句なしですじゃ。守護者は2:1交換狙える強いレンジストライク。痛烈な一撃はアグロプランに刺さる1枚。巨匠は一回でも謀議できれば充分。バールは最低限2マナ2/2市民、エンチャント除去、装備といぶし銀ですね。

こだまの検察官、白のトップコモンに対する回答。謀議でカウンター乗れば制空権を握れ、土地ルーティングでも1ドローとしたら強いですよね。壮麗なる変化はお手軽2:1交換トリック、SNCインスタント除去も控えめなのでよく見ることになりそうです。

古参は手堅い2マナ、インスタント犠牲があまりないことだけが残念。かき消しは飛行ビートのお伴に。新入りは白の3マナのせいで影が薄いですが、絆魂フライヤーは染みます。

翼盾の工作員は果たして自分がアタックしに行けるかという問題がありますが、3マナ2/3盾カウンターですでに強いのである。いかさま師、何故かタフ2、フェアリーの荒らし屋とズッ友。フェアリーは2マナベストフライヤー受賞。

すりはちょっと重いのが気になりますが、テンポ取る以外に、エンチャン除去剥したり器用感はありますね。魚の餌は青の貴重な除去ということで。魚のブロックされないがいまいち活かし方がわかりません。

一家への入団はエンチャ除去最大の裏目です。ラフィーンの口封じを犠牲したりするとすごく美味しいです。うすのろは奇襲でも素のキャストでも使える器用な一枚、死んだふりトリックとも相性がいいですね。殺害は流石に殺害、緑に対する最終兵器。

交渉の難航も殺害の裏目をカバーできるのでよく使われそうですね。切削もマナ5種に貢献します。とはいえどこまで行っても4マナの1:1交換。廷臣と3マナの墓地ドロー内蔵新入りは迷いましたが、黒の2マナアクションの乏しさを考えると廷臣の方が価値が高そうです。

棍棒使いはタフ1を咎める優秀なカードで、奇襲で使ってもいいし、死んだふりトリックで-2までいけたり器用ですね。口封じは容易に2:1交換が狙えるナイス3マナ、犠牲で能動的に除去を使えるのがいいですね。こちらも死んだふりトリックと非常に相性がいいです、鞭打は1マナで撃てなくとも手堅い除去です。忌まわしい印章は犠牲で撃てれば4点ダメ、4点回復と悪くないです。盾カウンター持ちには結局1点しか飛ばせないのであまり効果的ではないですね。悪党の展示場はマルチカードを多用するデッキが組めれば非常に強そうです。

絞殺は赤系アグロの希望です。受けるデッキの指標になりそうですね。巡回者は2マナ2/2威迫、奇襲持ちと攻めるデッキのベスト2マナアクション。スティッキーフィンガーズは赤アグロの希望2。1マナがひたすら偉いです。

奇術師は市民でも宝物でも満足なアーキ受けカードです。音頭取りは赤アグロの希望3。

放火魔は奇襲でも土地でも宝物でも小包でもいいという生け贄博愛主義、顔面にも飛ばせるし、まじ放火魔。招聘はインスタントであることがひたすら偉いですね。招聘の3点以外も軽減できないので油断した盾カウンター持ちに一泡吹かせましょう。

ボクサーはダブシン以外文句ないですね。鴨川会長は一人以上出せます。松明吹きは顔面に飛ばないX火力。ソリストは4マナと重いですが書いてることは相当強いです。ボクサーとの相性抜群。

SNCの3マナイカれてやがるな宝石泥棒。なんだかんだサルーフの群友の方が強かったと思いますが、何も弱いことが書いてないので緑のトップコモンでしょう。カルダヤのきんにくんは奇襲が付いているのがすごくヤーッ!キャントリつき飛行にカウンター2個載せるだけでもやっかい。クソでかカペナ特急、除去がほとんど当たりません。宝物で起動できるのが相手のアタックを抑止できていいですね。市民の庭師は全体的に控えめなSNCのナイス2マナ。3ターン目に2マナ、2マナの2アクションが出来るのが非常によろしいかと思います。わかってる蜘蛛がこんなとこに入ってるのは怪しい。でも緑の飛行対策全然ないんだもの。宝石泥棒がなければ使ってたとかになりそうですね。

アンコモンきんにくん、シャベル持ったらえらいことなるで。荒事は緑なら取り敢えず取っておいて損なし除去。掃除係は痒い所に手が届く、これぞ緑のファッティさすがにアンコモン。随員は本体もさることながらトランプル付与が優秀過ぎます。害獣の声はエリート市民です。自身以外に他の絆魂持ちを4/4にしたりと器用ですね。

マルチ

マルチコモンはそもそも枚数が少ないのであまり選択肢がありません。青白、緑白、赤黒はそれぞれアーキのキーカードになりそうですね。青黒マルチは悩みましたが墓地5種の達成のころには賞味期限切れてそうで外してます。

逆にマルチのアンコモンは選択肢が多すぎて悩みます。3色のカードはちょっと評価抑えめで考えました。クェザは謀議のあるSNCではただただ強いです。青白天使はクリーチャーを用意しておけば出したターンからドローできるのが最高です。

親方はライフを詰める赤黒のキーカードです。犠牲もさることながらライフを攻めることで奇襲との相性抜群です。ロッコは3色ですがサーチかつ団結2体誘発が弱いわけありませんね。群衆の寵児とシャベルどちらか迷いましたが、取り敢えずロードを。4マナで自分から殴りに行けるかは怪しいですがタフ4を評価します。

アーティファクト

執事機3マナでパワー4二段攻撃はかなりやってますね。4ターン目に二段攻撃は2ターン目、4ターン目にマルチ展開しないといけないので条件厳しいですが、リターンもでかい。前のめりなデッキで使ってみたいですね。

放出機は対盾カウンター最終兵器です。概ねアンブロ付与ですね。攻撃を通したいクリーチャーと組み合わせるといい塩梅。書架は絞殺で落ちないナイスブロッカー。受けるデッキが盤面膠着から勝ち手段になるのがいいですね。

模範は受けるデッキの飛行対策かつフィニッシャーに。不吉な小包は多色デッキのキーカードです。カラーレスなのでピック優先度は高そうです。

環境雑感

1マナが弱い

攻めるには弱いという意味ですね。神河やっていたら感覚おかしくなりましたが、1マナってこんなもんですよね。唯一、黄金犬には赤アグロの香りがしますね。

3マナからが本番

2マナもそんなに強くないんですが、3マナから急にカードパワーが上がるのがSNCです。多色化させたいのか環境のスピードを下げる意図を感じます。

やれんのかアグロ

ならばその意図に反逆したいのがギャングスターというもの。赤にはギリギリアグロの可能性を見出せます。SNCは軽量除去が(絞殺を除いて)弱めなので、そこを穿つべし!盾カウンターは威迫で誤魔化すかプロを招聘しましょう。

環境が始まったら赤黒や赤緑のアグロが青白フライヤーや多色カードパワーに通用するかまず試してみたいですね。首絞めてやんよ‼

タフ1はいじめられるか?

A.意外といじめられる。

タフ2は弱い?

そんなに裏目はないですが、盾カウンター持ち相手にモジモジすることは多そうですね。

ゲームスピードは?

多色カードが多い事、盾カウンター持ちの存在、1マナ2マナのアグロ性能が控えめなことからゲームスピードはゆっくりな気がします。

それでも受けるデッキは赤のアグロと青白飛行両方に対応しなければいけないので、重くすればいいといった話にはならなそうですね。2マナまでの動きはマストではないが、最低でもマナ修正くらいまではしたい。3マナまでに盤面に触れないのは流石にアウトです。

3色はどうか

3色デッキはロングゲームをしてカードパワーで勝つスタイルになります。除去やアドバンテージに優れた受けるカードの多い黒、宝物がある緑と赤で検討することになると思います。マルチ土地は優秀なので高めにピックしたいです。

とはいえピックの序盤から3色に手を出すのはかなりリスキーで、一色を軸にし、友好色どちらとも組めるにしてから軸色にあったマルチを摘まんでいくのが基本戦略になりそうですね。なに?そんなに上手くいく保証などない?君のような勘のいいガキは嫌いだよ

いかがでしたでしょうか?

ジャブにしては重い記事でしたね。

アリーナリリースまでに引き続き予習記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたしまざらし!

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