ゲームの感想:Ed-0: Zombie Uprising

PS5

存美者のみなさんこんばんは!

黒船オブ・ザ・デッド!ゴーストライターのazarashiXです。今回も遊んだゲームのごく個人的な感想を雑多に書いていきます。

azarashiX
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アイコンはどう見えても犬だがazarashiX。略してX。
ゲームは思い出づくりと語るおじいちゃん。気圧の変化に弱い。
クリエイターのこだわりが感じられる作品が好き。
基本的に文句が多いが、本人は楽しんでいるらしい。

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はじめに

「Ed-0: Zombie Uprising」は、江戸を舞台にゾンビの襲撃から日本を守る、アクション+ローグライクゲームです。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。僕はだるいです。なんて、うかうかしているうちに、もう春ですね。春といえばゾンビですね。これぞ啓蟄とでも言わんばかりに、街には人が溢れかえっています。一体どこにそんな数が潜んでいたんだ。こういうときに思うのは、いつもアレです。3分間待ってやる、みんな!!オラにゲームで遊ぶ時間をわけてくれ!!

というわけで、本作です。不思議のダンジョンのゲームシステムをベースにアクション性を融合した意欲的な作品です。不思議のダンジョンだけでも好き嫌いがあるのに、更にターゲットは限定されそうですね。そういうわけで、僕の中での本作の格付けは、ノスタルジック隠れた名作系の作品です。意味のわからない方のために説明すると、一昔前はさ、情報のスピードもそんなに速くなかったから、レンタルビデオ屋とか中古ゲーム屋で、まだあまり発見されていないような映画とかゲームを探す楽しみみたいのがあったんだよね。しょうもないものもいっぱいあるんだけど、中には意外と面白いぞみたいのもあったりするんだよね。なんかちょっとワクワクするよね。そういうのを思い出すような感じです。

ゲームとしての完成度はかなり高いと思いますよ。あとは味が好みかどうか。僕は割と好きな方でした。

どんなゲーム

やる気が感じられないいつもの継ぎ接ぎ動画だよ。

本作で一番良くなかったと思うのは、ゲーム開始時ののチュートリアルです。タイトル画面から唐突に始まり、詰め込み式で、いまいちよくわかっていないままゾンビの集団に襲われ、なんとか捌いたと思ったら、霧が出ていて先に進めない。どうすればよいのかわからず、ぐるぐるしているうちに、僕の操作する侍くんはゲロ吐きながら餓死しました。その後は一応続いたので、どうやら死ぬ前提だった様子なのだけど、これはよくないでしょう。その日の気分によっては、この時点でもうこのゲームで遊ぶのをやめていたかもしれないよ。そしてそれはもったいないので、どうにか改善してほしいポイントです。

イマイチなチュートリアルのお手本みたいな始まり方だったけど、ヘルプメニューは親切で充実していてよかったです。

グラフィックは「江戸シェーダー」で浮世絵風に切り換えられます。デフォルトはちょっとチープな感じがするし、こっちのほうが見やすくて雰囲気も出るのでいいなあと思いました。ただ、霧系のエフェクトが発生したときに、ものすごく見づらくなるのはどうにかしてほしかったところです。

探索など

ゲームの流れは、拠点である村で準備をして、ダンジョンに潜るの繰り返しです。大判浮世絵というカテゴリのダンジョンは、ストーリーモードみたいなやつで、全8ステージ。最新のステージをクリアするごとに次のステージが解放されます。各ステージは10階層か15階層の構成で、フロアはランダム生成、最上層はボス戦となっています。フロアの形状のパターンは多くはないので覚えやすく、各ステージは見た目やギミックでちゃんと差別化されているのがよかったです。なお、各ステージはそれぞれ、普、難、鬼、穢の4段階の難易度を選択して挑戦することができます。

小判浮世絵のダンジョンは、サイドクエストみたいなやつです。チュートリアルを含む全8ステージで、ストーリーモードの進行に応じて解放されます。こちらは難易度固定で、各ステージはちょっと捻ったテーマが設定されているような感じです。

ダンジョン攻略の流れとしては、各フロアでアイテムを拾い集め、キャラクターの一時強化をして、クリア条件であるボスを倒せる戦力を整えることが第一目標になるでしょう。また、敵を倒して銭(お金)や徳(経験値)を集めれば、拠点で恒久強化が行えるので、次回以降の挑戦が有利に進められます。

ダンジョン内での行動はリアルタイム性で、動かなくても満腹度が減っていきます。落ちているアイテムの説明を読んでいるだけでもお腹が空いてしまうので、最初はなんだかなーと思っていたのだけど、こういう時はインベントリを開きましょう。メニュー画面を開いている間はポーズ状態になるので落ち着いて取捨選択ができます。あと、これは説明がなかったと思うのだけど、近くに落ちているアイテムはインベントリの「地面」の欄から見たり拾ったりできます。アイテムが一箇所に固まって落ちているときや、空中に浮いてしまったときなどにも有効です。また、拾うモーションもキャンセルできるので、もうこれは必須テクニックなんじゃないかと思います。

キャラクターのレベルみたいのはないので、いくら頑張って敵を倒していても直ちに強くなったりはしません。ダンジョン内でのキャラクターのステータス強化は、アイテムを使用して行います。通常の階層には、3種類の丸薬が必ず配置されています。それぞれ、体力、力、滋養(回復効果上昇)で、食べると対応するパラメータが上昇します。階層を進むごとに、敵の基礎能力も上がって強くなるので、基本は全部回収していったほうが結果的に早く終わる気がします。そもそもあまり急ぐメリットもないよなーと思います。風も吹かないと思うので満腹度ぐらいしかタイムリミットはないし、その満腹度も食べ物一個拾えればチャラになるような感じです。敵も無視できないことはないけど、ドロップアイテムでいいものが落ちるかもしれないし。つまるところ、ボスから逆算して必要であろうリソースが十分なら即降りすればいいし、そうでなければ満遍なく探索したほうがいいといういつもの不思議のダンジョンですね。リアルタイム性であることによってネックになりがちなのは戦闘時間だと思うので、瞬間火力が大事な感じはあります。

難易度の高いクエストでは未鑑定アイテムが出現します。不思議のダンジョン経験者にはおなじみの、使用するまで効果がわからないようにマスクのかかっているアイテムです。「明晰の薬」や、「鑑定札」などで識別ができますが、全部をそれに頼るのは効率が悪いので、使って確かめてみるケースは多いでしょう。アイテムの種類はそこまで多くないので、覚えてしまえばアイコンだけでも割と絞り込めます。食べ物なんかは「ばあがあ」ぐらいしか被っているものはないし、珠も斥力と金縛りしかありません。そうなってくると、未鑑定アイテムを使ったときのデメリットが怖いのは草と瓶とお守りぐらいしかないかなーという感じになります。消費アイテムは最悪のケースを想定して、デメリットを打ち消せるアイテムを持っていると、安心して使えます。例えば「酒」だったら「水」とか。「仙薬」があればほぼ怖いものなし。お守りは呪いで外せなくなるとクリティカルなものがいくつかあるので、ある程度進んでいる状態であれば慎重に行いましょう。「解呪札」などがあれば安心です。一方、序盤は失うものもあまりないと思うので、とりあえず付けちゃうのもアリかなーと思います。呪われなければ消すこともできるしね。

同じく高難度では、踏んで発動する罠も出現します。踏んでからだといろいろ遅いことも多いので、危なそうな時は、専用のアイテムで可視化したり消したりできたほうがいいですね。なお、ガード移動していれば踏んでも罠は発動しません。

露店もあり、銭でアイテムの購入ができます。泥棒もできそうな感じだったけど、そこまでして欲しいものもなかった気がします。売却もできるので、同フロアに散らばっている不要なアイテムを拾ってきて売れば、銭が結構稼げます。面倒だけど。ちなみに、つづらや秘伝書は結構高く買い取ってもらえます。

鳥居はいわゆる階段で、入るとセーフルームを経由して、次のフロアへ進みます。「回復の鳥居」はおそらく必ずありますが、ほかにも色違いで、食べ物、道具、お守り、秘伝書の鳥居が配置されていることが多いです。マップアイコンと色が微妙に対応していないのが気になりますが、まあ慣れですね。基本は体力を温存して、アイテムを取っていったほうが有利に進めると思います。帰還の鳥居というものもありますが、持ち帰れるものは銭だけだと思うので、使いたい場面はあまりないんじゃないかなと思いました。

また、ほとんどのダンジョンは、5階層おきに「神木界」というチェックポイントのフロアが挟まります。景観は鳥居に入ったときと同じですが、1階層扱いになっています。神木界では、回復アイテムである「神木の実」の補充や、祠でアイテムの購入などが行えます。

拠点である「久久村」では、クエスト出発前のアイテムや銭などのリソース調整、御神木や道場でキャラクターの強化が行えます。また、東屋ではプレイキャラクターの変更が可能です。あとは、会話ができるNPCも何人かいますが、大したことは言っていなかった気がします。ここは頑張ってもしょうがないと思うのでこれでいいのだと思います。

両替商では所持金を預けたり引き出したりできます。残念ながら利子はつきませんが、死んでしまっても預けていた銭は失われません。銭を持ち歩くメリットもあるのですが、死亡時のリスクも大きくなるので、道場の強化が終わるまでは全額預けるぐらいでもいい気がします。

商店では次のクエストへ持ち込むアイテムを購入できます。僕はほとんど使いませんでしたが、値段も安いので使ったほうがよかったかなあ。ラインナップはある程度ランダムなのだと思います。

書庫はステージ攻略中に拾ったペリー覚書が閲覧できます。内容はストーリーや設定を補足するものや、敵の攻略情報などです。いちいち通って読むほどのものではない気がするので、これはヘルプメニュー内に入れてくれたほうがよかったんじゃないかなあと思いました。

アクションや戦闘など

基本のアクションは、連続で出せる弱攻撃、溜められる強攻撃、ジャンプ(弱、強攻撃)、回避など。キャラクターによってモーションや性能に違いがあります。アクションによって満腹度を消費するみたいなことはないと思います。

移動はダッシュあり。スタミナみたいのはありません。防御中は移動速度が落ちて、正面からのダメージ軽減、ジャストガードでパリィもできます。投げは防御できません。あとは、暗殺というステルスキルもあり、気づかれていない状態で背後を取ると、一撃で倒すことができます。暗殺ができない敵もいる点には注意です。

ダンジョン内で入手できる「秘伝書」を使用して、「秘伝技」を習得できます。秘伝技は各キャラクター固有で10種類以上あり、同時に4つまで任意のスロットに割り当てて使用できます。クールタイムがあるので連続では出せませんが、同じ種類の秘伝技を複数のスロットに割り当てれば似たようなことができます。秘伝技の性能はいろいろで、お守りなどと合わせてビルドを随時考えていくのが、本作の面白いところです。

秘伝書の入手はランダムで、秘伝技を習得するとなくなります。同じ種類の秘伝技を既にセットしているスロットに重ねると、技のレベルが上がり、ランダム3つのスキルの中から一つを選んで付与することができます。技の強化は最大5レベルまで行えます。なお、違う秘伝技をセットした場合は、上書きになります。また、名前に「*」がついた秘伝書はランダムなボーナス効果が1〜3つ付与されています。なるべくならそれらをベースに強化をしたほうが強くなるということですね。所持しておける秘伝書は10個までで、使わない秘伝書は、道中にたまにある「秘伝の祠」に奉納することで「秘伝強化の書」に変換ができます。交換レートは1/3です。

拾ったアイテムは9個まで持てます。同じアイテムは大体が3つまでスタック可能です。なお、つづらを拾って中に入れれば持ち歩ける数は増えます。手持ちのアイテムはスライダーで選択して、使用したり投げたりできます。投擲アイテムはもちろんですが、マイナス効果のある草や瓶、お守りを敵に投げつけると、同様の効果を与えることができます。特に、お守りデバフはボスや強敵対策として非常に有効です。アイテムはちゃんと強いので、まずは効果を覚えて、所持上限と相談しながらうまくやりくりしましょう。

ゲージが満タンになると発動できる禅モードというものもあります。禅モード中は、無敵になり周囲がスローに、攻撃はすべてクリティカルヒットと非常に強力です。禅モードは一定時間経過で解除されます。ゲージは攻撃を当てても微量溜まりますが、ダメージを受けたときのほうが大きく溜まります。体力というリソースを攻撃に変換できるわけなので、温存しすぎても損ですね。守りよりも攻めの使い方をしたほうが強いと思います。

やれることはいろいろあって最初は盛り過ぎじゃないかと思ったのだけど、操作系統はシンプルなので、すぐに馴染めました。ボタン配置も適当だったと思います。

敵の種類はそこそこいて、ちゃんと役割が分かれているのでわかりやすいです。モブゾンビ以外は何らかの特殊能力を持っていて脅威になり得ます。巨漢に轢かれ、落ち武者にパリィされ、挙句の果てには、妖怪お守り剥がしで心が折れそうになります。敵の種類はステージを進むごとに段階的に追加されるので学習はしやすいです。基本は多対一になると思うのだけど、敵は硬めだし、攻撃力は高いしで、無双っぽい感じにはあまりなりません。何も考えずに突っ込むと四方八方を囲まれてボコボコにされたりするんだけど、落ち着いて観察すれば楽に対処できることも多いです。難易度が上がるほど、当たらないように戦うゲームになっていきます。そういうわけで、常に適度な緊張感があり、ダレにくいです。

ほとんどの敵の四足は部位破壊が可能で、行動パターンが若干変わります。倒したと思ったら実は倒せてなかったみたいなこともよくあるので、銭入手のジャラジャラ音やミニマップなどで判断しましょう。あとは、オーラを纏った敵がたまに出現します。赤青黄紫の種類があり、強い代わりにドロップ率も高いみたいです。紫オーラの敵は飛び抜けて強いのでまともに戦ってはいけません。通常の個体をベースに攻撃パターンや能力も強化されています。倒す場合は、金縛りの珠や禅モードを使うと安全です。

ボスもしっかり強いです。避けないと死ぬので、行動パターンを覚えるのは大事ですが、アクション技術でどうこうするタイプではないですね。アイテムや秘伝技などを組み合わせた戦略を準備しておかないと、硬くてキツイと思います。

体力がゼロになると死んでしまい、一時強化やアイテムなどをすべて失って拠点に戻ります。銭は割合没収で、徳はそのまま持ち帰れます。満腹度はゼロになると、体力に持続ダメージを受けます。所持アイテムに触ってくる敵や罠などはないと思うので、食料は備蓄しておきましょう。なお、おにぎりや肉は焼くと効果が上がります。火などに投げ込むか、火炎斬りのお守りや、火遁などの秘伝技でも焼くことができます。「神木の実」はクエスト開始時に常時持ち込む回復アイテムです。体力と満腹度が回復します。拠点強化で所持可能数が増えると、だいぶ死にづらくなります。

状態異常は、毒、酩酊、炎上、被水、麻痺、拒食、忘却があります。それぞれゲージが一定値まで蓄積すると発動します。いずれも厄介ですが、ほとんどの状態異常はボスを含めて敵にも有効です。一部、無効耐性持ちもいることと、繰り返しで耐性がついていく点は注意しましょう。

プレイアブルキャラクターは、侍、力士、忍者の3人です。それぞれ固有のアクションを持ち、意外と奥が深いのですが、ひとまず簡単に紹介します。

侍は、ステータスは標準的で攻撃範囲が広く、使いやすいキャラクターです。強攻撃の突きは、リーチがかなり長く威力も高いので、ショットガンぐらいの感覚で使えます。最大溜め時は、タイミングよく追加入力で追撃がでます。また、攻撃後の回避はバックステップに派生ができるので、集団を安全に捌けます。秘伝技は、出が早くてクールタイムの短い「斬り上げ」や「葦刈り」が使いやすいです。あと、「穢れ返し」は、状態異常を回復できるので便利です。

力士は、移動速度が遅く、体力が高いというステータス配分になっています。攻撃力は思うほど高くはない気がします。通常技の攻撃範囲が狭めなので、集団戦でダメージを受けやすいです。ステップ弱を使いましょう。強攻撃の溜めは、タイミングよくボタンを離すとすごく強い攻撃が出ます。秘伝技は、広範囲吹き飛ばしの「往復張り手」や、投げ技の「剛力投げ」「超のど輪」あたりが使いやすいかなあ。あとは、「大の字」で足踏みと似たようなことができます。「遠当てのお守り」を付けて砲台になるのも面白いです。操作している感じは一番楽しいのだけど、上手に使うのは結構難しいキャラクターだと思いました。僕のクリア率は一番低かったと思う。

忍者は、移動速度が速く、体力が低いという配分です。また、最初から二段ジャンプができます。攻撃力は低くはないと思うんだけど、属性がバラバラだったりするので、ちゃんと考えないと火力は出しにくいかもしれません。強攻撃は設置型で、強制ダウンが強いけど威力は控えめです。単純な攻撃力依存で、お守りの補正がほとんど乗らないためだと思います。ジャンプ強は、すぐに出せば出の早さと威力に優れ、通常技でクールタイムもないので、無敵状態などで連発すればDPSは結構出ます。あとは、クリティカルがたまに強化されます。ただ、本当にたまにしか出ないのでおまけですね。首切り即死ぐらいやってくれたほうがよかったんじゃないかなあ。秘伝技は、距離をとって攻撃できるものが多くて便利ですが、やっぱりダメージが出にくいです。そういう意味では上級者向けの調整なのかもしれない。ちなみに、僕が好きな技は「水遁」でした。

成長要素など

プレイヤーの恒久強化は、拠点の道場と御神木で行えます。強化に必要なリソースは、道場は銭、御神木は徳です。リソースや強化内容は、全キャラクターで共有なので、個別に行う必要はありません。

道場は、攻撃力や体力、回復アイテムの所持数、ステージ開始時に配られるアイテムの数が増えるなど、基礎能力の増強ができます。難易度緩和と、リプレイ性をフォローする仕組みですね。銭はステージを最後までクリアしないとなかなか貯まらないので、もし行き詰まってしまったら、クリア済みのステージをリプレイして稼ぐのもありかもしれません。

神木では、加護と呼ばれるパッシブスキルのようなものを装備して、特定のアクションの強化や、ステータスの底上げなどができます。装備できる加護は、プレイ中に指定条件を達成することでアンロックされていきます。更に追加の条件を達成すると、加護のレベルが上がり、強化されるものもあります。装備枠は、「加護の器」と呼ばれ、徳を使用してレベルを上げると、最大10個まで装備できる数が増えます。また、装備する加護の組み合わせは、拠点にいる限りいつでも変更できるので、挑戦するクエストに応じて付け替えをするのもよいでしょう。とはいえ、器のレベルを上げるには結構な量の徳が必要です。僕は、サイドクエストも全部やって、ラスボスを倒したぐらいでやっと最大になりました。ちなみに、保有できる徳の最大値は99999です。神木の強化が終わったあとも、クエスト中の祠でランダムな加護を得るなどの使い道があります。

一時強化は、丸薬、秘伝書、お守りあたりが挙げられます。丸薬と秘伝書についてはなんとなく書いたので、あとはお守りについて書いておきます。

お守りはダンジョン内で拾え、結構な種類があります。僕がメモしただけでも50種類以上はある。お守りは装備すると印となり、アイテムは消滅します。印は同時に10個まで発動できます。印はいつでも消すことができますが、お守りは返ってはきません。また、呪いの印は「解呪の札」などで、呪いを解かないと消すことができません。

お守りの効果は様々ですが、ほとんどのお守りは複数装備することで効果が上がります。それらを組み合わせてビルドを考えていくわけですが、ぶっ壊れみたいのはあまりなくて、なかなかシブいバランスです。なんというかRPG的で、そういう研究が好きな人は楽しめると思います。

ひとまず気になるダメージの計算は「攻撃力 * モーション値 * お守りバフ * クリティカル」という感じだと思います。攻撃力は投擲なども含めて、ほぼすべてのダメージ計算のベースになるので、上げても無駄がないです。モーション値は、通常技と秘伝技で決まります。お守りは関係ありません。お守りバフは、特定の属性の場合、自分が状態異常の場合など、ほぼ全てが条件付きです。クリティカルは、発生率をお守りで上げることができます。

あとは、ダラダラ探索しがちな僕のおすすめお守りを紹介します。本当はもっと面白いビルドがあるのだと思うのだけど、ほぼ専用にしないとシナジーが得られないので、汎用的なものに流れがちでした。みんなもいろいろ試してみてくれ!

「成金のお守り」は、所持銭の1/1000を攻撃力に加算します。銭を持ち込む理由になり、大体の場合「猛攻のお守り」の上位互換です。道中稼いで成長させていけるのがありがたくて、階層の深いダンジョンほど恩恵があります。複数装備すると、火力はもうこれだけでいいんじゃないかなーという気分になります。

「泰然のお守り」は、体力が80%以上の場合、被ダメージが0.7倍になります。敵の攻撃が痛すぎる本作で、数少ないダメージ軽減の効果があります。体力の条件付きではありますが、属性などに関わらず全てのダメージを軽減できるのが偉くて、炎上、腹減り、落下ダメージなどにも効果があります。体力を成長させることで吸収できるダメージ量も上がっていきますが、一つ装備しただけだと効果は実感しづらいかもしれません。3つ付ければ概ね2/3カットなので、かなり硬くなります。

「治癒のお守り」は、体力が時間経過で回復します。回復量は微々たるものだけど、時間(満腹度)を体力に変換できるのは、些細なミスを帳消しにできるという意味でもありがたいです。行動が制限されるわけでもないしね。体力80%以上の条件があるお守りとも相性がいいです。たくさんつければ回復スピードは上がるけど、装備枠を圧迫するので最終的には1つぐらいでいいかなーと思います。最大体力なのか、滋養の効果なのかわからなかったけど、キャラクターの成長に伴って回復量も増えていきます。

「腹持ちのお守り」は、満腹度の減りが抑えられます。1つあると、だいぶゆっくり探索できるようになります。最終的にはほかのお守りに交換してもいいと思うけれど、アイテムをかき集めたい序盤で出るとかなり嬉しい。食料は拾い食いしていればなんとかなるぐらいには腹減りが軽減されるので、アイテム欄圧縮の効果もあります。

その他

安定性など

4面、5面あたりでロードに時間がかかるようになり、フレームスキップも頻発してカクカクし始めました。PS5でもこうなっちゃうのかー。ここはもうちょっと頑張ってほしかったなと思いました。しばらく続けていると、エラーでアプリが落ち、拠点からやり直しになるうえに、正しく終了していないので銭を失うというペナルティも食らって、踏んだり蹴ったりです。

アプリ起動からの経過時間も関係しているかもしれないので、こまめに再起動したほうがいいかもしれませんね。あとは、江戸シェーダーにして流血エフェクトを切れば、少しはマシになるような気がします。

ストーリーなど

大判浮世絵のクエスト開始時に、紙芝居が挟まります。内容は王道なのでおまけだけど、語り部のしゃべりはそれっぽくて、雰囲気はいい感じでした。

エンドコンテンツなど

ラスボス撃破までは20時間ぐらいでした。僕の場合は、3面が山で、ここでかなり詰まりました。このゲームの難易度「普通」は普通のゲームの普通じゃないなと思いました。とはいえ、振り返ってみれば、ストーリークリアまでがちょっと難しいチュートリアルという感じですかね。ここからが本当のエドゼロだよ。

「夢幻の間」という全50階層で、ストーリーモードを全部繋げたようなダンジョンがあります。要するに不思議のダンジョンで、本作のメインコンテンツなのだと思います。難易度は「鬼」固定なので、道場や神木などは、ほぼ最大強化の前提です。6階層ごとにボス戦があり、ステージもストーリーをなぞるように切り替わっていきます。ここまで培ってきた経験を集大成して挑みましょう。ボリュームも相当で、僕は踏破できた回だけでも5時間以上かかってました。

まずは、ボスをどうにかしないといけないので、つづらにマイナスお守りを貯め込みつつ、ビルドを考えていきます。方向性が決まったら、スペアのお守りも持っておいたほうがいいかもしれませんね。そして、ある程度慣れてくるとボスよりも通常のステージで死にます。特に、中盤以降はザコですら攻撃力がえげつないことになるので、紫オーラに奇襲されようものなら瞬殺されてしまいます。なお、呪いの祠から出現する紫オーラや、43階層以降のセンサーで湧く海兵などは、階層による補正がかかっていないのか比較的弱めなので、うまくやれば稼ぎに利用できますよ。

あとは、考えているうちにクリアしてしまったので試せてないのだけど、道場を最大強化して、神木の加護も関連するものを全部つけると死亡時に失う銭が0%になるので、全額持ち込んで成金のお守り狙いで何度もやっていればそのうちクリアできるんじゃないかなーということは思いました。

プラチナトロフィーは、夢幻の間をクリアしたら獲得できました。「すべての加護を獲得した」という文言がよくわからないけど、他のトロフィーを全部集めればいいやつなのかもしれない。神木の加護は、夢幻2を踏破が残っていたけれど、これはやらなくても取れるみたいです。

それで、最後は「夢幻の間2」です。簡単に言うと、強化なしで夢幻をやるダンジョンです。いわゆるもっと不思議のダンジョンで、難易度は「穢」固定なので、道場の強化や神木の加護、アイテムの持ち込みもできません。持ち込めるのは、銭と徳だけです。これはかなりしんどい。

僕は初回クリアまでに50回以上は挑戦したのだけど、はじめのうちは序盤がどうしても超えられませんでした。やっぱり強化はちゃんと意味あったんだなーとか思う。アイテムの引きにも結構左右される感じで、長丁場なので進めていけば集約に向かうのだとは思うのだけど、最初のうちは運もかなりあります。逆に序盤をうまく凌げれば、あとは夢幻と大体同じなんだけど、それでも難しいよ。

終盤になるにつれ慎重になってしまい、踏破には8時間以上かかりました。これでワンゲームですよ。猛烈に疲れたけど、にわかな達成感があります。人生も転生ができるのなら、みんなもっと雑に生きるよね。これから挑戦する方はがんばってください。以下は僕の覚書です。

  • 序盤のボスには炎上が有効。後半のボスには効かなくなってくるので、紫オーラとかに使おう。
  • ボスに貼るなら「虚弱のお守り」や「天上人のお守り」の汎用性が高い。特に虚弱は、重ねて貼れば、与えるダメージが2倍、4倍、8倍です。
  • 終盤の階層移動時に瘴気を引くと詰みやすいので、「無敵草」は常にストックしておこう。
  • 加護を徳で得ていきたいので、鳥居は祠が出る可能性のある回復や食料以外を選ぼう。

グッドラック!

さいごに

B級のファーストインプレッションを乗り越えて、ハマればAじゃないか!

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