呪われたみなさんこんばんは!
40秒でクリアしな!ゴーストライターのazarashiXです。今回も遊んだゲームのごく個人的な感想を雑多に書いていきます。
はじめに
「Minit」は、呪いのつるぎを手に入れてしまった主人公ががんばるトップビューアクションアドベンチャーです。モノトーンのビジュアルと、毎回タイムリミットのある探索が特徴だと思います。
本作の呪いは1分間ごとに死んでしまうというもので、もし僕が幼い頃にこの作品と出会っていたとしたら、それはそれは底知れない恐ろしさを覚えたものだろうとか思ったのだけど、ふと考えてみたら、時間経過で死んでしまうのは今の僕らも同じでしたね。それはただ長いと感じるか短いと感じるかの差でしかない。宇宙レベルの時間感覚からすれば、僕らも呪われた存在なのかもしれません。果たして僕らにも呪いから解放される日はやって来るのだろうか。とかなんとか、意味のわからないことを考えてしまう新緑の候、皆様いかがお過ごしですか。僕はちょっと疲れているかもしれません。
本作の印象を一言で表すならば、ミニマルな作品という感じです。あとは、雰囲気が好きだったり、ちょっと変わった作品で遊びたい方はお気に召すかもしれませんね。
どんなゲーム
やる気が感じられないいつもの継ぎ接ぎ動画だよ。
本作は、日本語に対応しています。テキストは、ゆるい感じでそれっぽいです。漢字が未使用なのもレトロな趣があります。
グラフィックは白黒ドットです。ここはこだわりポイントなのだと思います。デフォルトはコントラストが強いので、「せってい」から輝度を調整したほうが見やすくなるかもしれません。ちなみに、主人公は何の生物なのかよくわからないけど、たまごっちみたいです。2色でキャラクターを描こうとするとこういう形に収斂するのかな。
サウンドは雰囲気とマッチしていていい感じでした。アイテム入手時の「ごまだれ〜」も懐かしさを感じます。イントネーションはちょっと違うけどね。
繰り返し遊ぶゲームなのだと思いますが、セーブスロットは3つまでです。ニューゲームを開始する際は、既存のスロットを上書きするか選択ができます。
探索など
ゲームを開始して間もなく、つるぎを入手し、カウントダウンが始まります。60のカウントがゼロになると死んでしまい、セーブポイントからリスタートになります。進行度のロールバックはなく、入手したアイテムが失われたり、イベントのフラグが戻ったりすることはありません。そんな感じで、細切れにされた時間をやりくりしながらゲームを進めていくような遊び方になっています。なお、死亡回数に制限はなく、位置を戻されるだけなので、繰り返しやっていればそのうちクリアはできるでしょう。最終的には、クリアタイム、プレイ回数、回収したアイテムの数がフィードバックになります。
第一印象としては、制限時間が鬱陶しいなあと思ってしまいました。それを言っちゃあおしまいよというのはひとまず置いておくとして、やりたいことはなんとなくわかるけど、楽しさを見いだすことができるのは、かなり熟練してからになるんじゃないだろうか。僕はそこまで至れませんでした。あるいは、ストレスを糧にがんばらせるようなデザインなのかなあ。緊張感もあるといえばあるのだけど、デスペナは時間だけなので、初回プレイのときは面倒さのほうが強く感じました。収集要素だけに関わる寄り道もそこそこあるので、はじめはどれが正解ルートなのかわからずに右往左往することになるでしょう。謎解きと、タイムアタックは段階的な楽しみ方だと切り分けてしまう固い頭がよくないのかもしれない。ただ、やっぱりそれらを最初から同時にやるのは、ハードルが高めだよなーという気はしました。
フィールドマップは、固定画面の切り替え式です。外と中、階段などもあり、2面持ちしているような感じですが、全部あわせても画面数は10×10ぐらいで収まってしまうと思います。要するにあまり広くないので、すぐに覚えられるということ。コリジョンはマップチップ単位だと思いますが、プレイキャラクターの座標はフリーで、斜め移動もできます。当たり判定は少し小さめに作られているのか、狭い場所でも引っかかったりせず、移動はスムーズに行えます。
ポーズメニューを開くと時間が止まり、入手したアイテムを確認することもできます。また、リトライボタンを押すと自決し、すぐにセーブポイントから再開ができます。
探索範囲を広げるためには、特定のアクションを解禁するアイテムを入手したり、イベントを完了させる必要があり、それらのためにちょっとした謎解きをしていく、というのが基本的な流れです。ただまあ、謎解きというよりは、いろいろなパターンを試して突破していくという感じのほうが近いかもしれません。答えを発見できたときは、やっぱりちょっと嬉しいけれど、手掛かりも少なめだし、時間制限によるやり直しも多いので、ここが楽しめるかどうかだよなーという気はします。ちなみに、僕は序盤でコーヒーを入手するまでが一番ハマりました。カニを5匹倒せばいいだけなんだけどね。
収集要素としては、アイテムはゲームクリアに必要ないものも含めて16個、コインは19枚、ハートは6つで全部です。あとは、アイテムの「ターボインク」の入手条件に8つの「タコのあし」を見つけて攻撃するというものがあります。一度クリアするぐらいまでプレイすれば、大体は埋めることができると思いますが、幾つかのコインなどは、なかなか気付きにくいところに隠してあります。なお、「マリー」という幽霊のイベントを完了すると、フィールド上の屍からヒントをもらえるようになりますが、全てのパターンは用意されていないのかもしれません。
アクションや戦闘など
ゲームを進めてアイテムを入手することで、箱押し、剣投げ、泳ぎ、ダッシュなどのアクションが追加されます。敵との戦闘もありますが、パズルの一部のような感じで、難しいアクションの要求はありません。
敵や障害物と接触するとダメージを受け、ハートが減っていきます。ハートがなくなると死んでしまいますが、あとの流れは時間切れのときと同じです。回復アイテムみたいなものはなさそうですが、リスタート時にハートは全快します。
成長要素など
ハートを集めることでハートの最大値が増えます。初期値は2つで、最大で8つまで増やすことができます。そんなに要らないよという感じなので、どちらかといえば収集要素で、パワーアップはおまけですね。
その他
エンドコンテンツなど
初回のクリアタイムは迷いまくり、死にまくりで2時間ぐらいでした。わかってしまえばクリアまでは30分も掛からないと思います。クリア後は、ニューゲーム+に「ハードモード」が解禁されます。なお、クリア後のセーブデータをロードすると、ラスボス後からになるので、たぶんエンドロールが見直せるだけです。つまり、「メガソード」入手後に機械を3回叩くと、ラスボス戦が始まりますが、以降は戻ることができません。なので、まだ探索したい場所が残っている場合は気をつけたほうがいいかもしれません。
僕はいろいろやり残したままクリアしてしまったのでやり直しです。2周目は収集要素を全部集めました。アイテム、コイン、ハートを100%集めてクリアすると、「マリーモード」が解禁されます。マリーモードは制限時間のない遊び方です。
「ミニマリスト」の実績は、プレイ回数25回以内でクリアすると獲得できます。マリーモードでもOKなので、出ている場合はそれが一番簡単ですね。ルートさえ覚えれば、普通にやってもそんなに大変ではないと思います。
最後は、ハードモードです。進め方はノーマルモードと大体同じですが、敵やアイテムの配置に変更があります。また、カウントは40、ハートは1つ固定という縛りもあります。アイテムのハートは入手しても砕けてしまうので、ハートの最大値は増やせません。ルートはよりギリギリを計算して作られているので、結構死ねると思います。特に、グラインダーの箱押しは難所でした。ラスボスもハート1つで倒さなければならないので、ここまできてようやくアクションゲームをやっている気分になります。
というわけで、4周しました。これ以上やり込まないのであれば、ボリュームは少なめですかね。
さいごに
タイムプレッシャーでやる気がでる方におすすめです。
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