ゲームの感想:Melon Journey: Bittersweet Memories(メロンジャーニー:ビタースイート・メモリー)

PS5

従業員のみなさんこんばんは!

わたし<<No melon, no lemon>>したわ。ゴーストライターのazarashiXです。今回も遊んだゲームのごく個人的な感想を雑多に書いていきます。

azarashiX
azarashiX

アイコンはどう見えても犬だがazarashiX。略してX。
ゲームは思い出づくりと語るおじいちゃん。気圧の変化に弱い。
クリエイターのこだわりが感じられる作品が好き。
基本的に文句が多いが、本人は楽しんでいるらしい。

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はじめに

「メロンジャーニー:ビタースイート・メモリー」は、メロン工場で働く主人公が、愉快な仲間達と共に、メロンに隠された陰謀を暴くトップビューアドベンチャーゲームです。

メロンの季節ですね。僕はメロンの見た目は好きだけど、食べるのはあまり好きではありません。最近は、スーパーや八百屋さんの入口にいろいろな種類のメロンが並んでいるのを眺めて楽しんでいます。お金もかからないのでお得ですね!ただ、そんな生活をしばらく続けていたら、僕がメロンを見ているのか、メロンが僕を見ているのかよくわからなくなってきて、しまいには周りにいた人間の顔もメロンに見えてきて、目の前も緑から白のグラデーションになっていって、「ああ…これはゲシュタルトが逆崩壊しているな…」と僕は心の中で呟いた。そうか、すべてはメロンだったんだ。宇宙はすべてで、ゆえに僕はメロンだったんだ。それが、生命、宇宙、そのすべてに対する答えだったんだ。という夢を見た夢を見ました。

というわけで、本作です。簡単な感想としては、これはゲームというよりアートだよなーと思いました。こういうゲームを僕は繋ぎみたいな感じで消化してしまうけれど、本当はもっと味わい深い作品なのかもしれないなあというのはよく思います。作りは丁寧なので気になった方は是非遊んでみてね。そして、よかったら感想などを書いてみることをおすすめします。

どんなゲーム

やる気が感じられないいつもの継ぎ接ぎ動画だよ。

本作は日本語に対応しています。テキストの量は多いですが、翻訳の品質は良いほうだと思います。あとは、たまに脱字だったり、漢字フォントが欠けていたり、改行がうまくできていなかったりなどの、校正ミスはあるのだけれど、読めることは読めるので概ね問題ないかなという感じ。まあ、こういうのは他の作品でも割とよくあることなので慣れてきてしまっているのだけど、普通に通しでプレイすれば誰でも気づきそうなものなのに、どうして残ってしまうんでしょうね。ちょっともったいないよなーと思ってしまいます。

緑で統一された目を引くビジュアルは、どこか懐かしく、初代ゲームボーイを思い出します。ドット絵のレベルは高く、4色とは思えない表現力ですね。僕が本作で一番感動したのは、このアートの部分です。また、サウンドも凝っていて雰囲気とも合っていたと思います。BGMは、画面単位ぐらいで切り替わるので曲数も多そうです。

ニューゲームを開始すると、主人公の女の子の名前と、ボーイフレンドの名前を入力します。デフォルトは「ハニーデュー」と「カンタロープ」です。これもメロン由来ということだね。僕は登場人物の名前を覚えるのが苦手なので、変更できるのであれば自分がわかりやすい名前に変えてしまう派です。本作の主人公は、基本的には喋らないけれど、イベントシーンでは心の声が出たり、意思表示をしたり、泣いちゃったりもするので、プレイヤーの分身という感じではないのかもしれません。なお、ボーイフレンドくんは喋りまくります。

探索など

物語は3部構成で、幕(Act)ごとに歩き回れるエリアは決まっています。ロケーションは、オフィス、工場、街、墓場、森、ビーチ、雪山など、バリエーション豊富です。どれも作り込みが凄まじいので、見てわかる人なら楽しいかも。移動できるエリアは固定画面の切り替え式で、全体としては広すぎず、ちょうどいいぐらい。シナリオの進行に応じて、イベントの発生やNPCの配置が更新されていくので、同じエリアを行ったり来たりしながら進めていくような感じです。また、キャラクターの移動はグリッド単位です。ローラーブレードというアイテムを入手すると、街中での移動速度を上げることができるようになります。

探索については、NPCの話を聞いて回ることぐらいしかやれることはありません。会話の内容は随時更新されるので、画面を移動したら全員に2回以上話しかけましょう。インタラクトできるオブジェクトもたくさんあります。こういうのはやっているうちに段々面倒になってきて僕はあまり好きではないのだけど、隅々まで調べないと気が済まないという気持ちはあるんだよね。これははもう、そのように訓練されてしまっているので仕方がないね。あとは、同じ会話を聞くことになったときに若干だるい気分になるので、キャンセルボタンなどでスキップしたり会話ウィンドウを閉じたりできたらよかったかなあと思いました。

人間の見た目をしたキャラクターは主人公たち以外には出てこなかったと思います。名前付きのNPCはたくさん登場しますが、ハリネズミ、イヌ、ネコ、ハムスターなどの動物です。ただ、二足歩行していたりするし、会話も通じるので、動物の見た目をした人間みたいなものですかね。いわゆるモブっぽいキャラクターはあまりいなくて、個々でちょっとずつストーリーがあったりするので、そういうのが好きなプレイヤーには刺さるかもしれません。また、街のギャングである「キャビティ団」の5人には、専用のクエストというチェック項目が割り当てられており、メニュー画面から達成の確認ができます。

雑にまとめてしまうと、パズルや謎解きなどもないに等しく、たぶんゲームオーバーもないと思うので、ゲーム的な要素は薄いです。読み物的で、RPGの街のシーンをずっとやるような体験でした。

その他

ストーリーなど

まあまあ面白かったです。序盤はちょっとだるいなーと思っていたけれど、ラストに近づくにつれてどんでん返しみたいなものが増えてきて、先が気になって一気に遊んでしまいました。ノリとしては、コメディ映画と探偵モノを足したような感じかなあ。物語のサブであるクエストは、ハートウォーミング寄りだった気がします。僕にお話の話をさせるのはやめにしよう。

エンドコンテンツなど

結構ぐるぐるした気がしますが、エンディングまでは4時間ぐらいでした。条件は不明ですが、初回プレイでシークレットエンディングまで回収できてしまったので、周回はしていません。エンディングは分岐ではなくて、追加されるタイプのようですね。内容は謎めいていますが、続くのかな?

あとは、選択肢によっては取り返しのつかない分岐があったりするのかなあ。僕は変な方ばかり選んでいた気がするけど、実績はほとんど埋まったので分岐みたいのはあまりないのかもしれません。話しかけることさえ忘れなければ、大体は取れてしまうのだと思います。逃しそうなものでいえば、「アリのアリアナ」のイベントですかね。Act3の保安官事務所の前の郵便受けを調べるとアリアナというアイテムが入手できますが、入手後に牢屋にいる「オスカー」に話しかけると没収されてしまいます。アリアナを持っていないと、電車で移動中に「バグシティ」に寄るイベントがスキップされるので、実績「バグ・シティのアリアナ」が獲得できなくなります。

セーブはほぼいつでも可能で、セーブスロットもたくさんあるので、一区切りするごとに新規スロットに保存して残しておけば、やり直しの労力は減るかもしれません。僕が最後まで残っていたのは「価値のある挑戦?」の実績でした。Act1の終わりのビーチで、「ミーシャ」というNPCに話しかけ続け、カウントが100に到達すると獲得できます。

さいごに

こういうのが懐かしい方におすすめです。

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