ゲームの感想:The Messenger

PS4

使者のみなさんこんばんは!

SHINOBI EXPLOSION(忍爆)ゴーストライターのazarashiXです。今回も遊んだゲームのごく個人的な感想を雑多に書いていきます。

azarashiX
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アイコンはどう見えても犬だがazarashiX。略してX。
ゲームは思い出づくりと語るおじいちゃん。気圧の変化に弱い。
クリエイターのこだわりが感じられる作品が好き。
基本的に文句が多いが、本人は楽しんでいるらしい。

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はじめに

「The Messenger」は、選ばれし忍者ががんばるステージクリア型+探索型のサイドビューアクションゲームです。

みなさま、お障りなくお過ごしでしょうか。僕はというと、何かと時間に追われ、「世の中は便利になっているはずなのに、ちっとも自分のやりたいことができないじゃないか、むしろなんか余計に忙しくなっている気がする!」などとボヤきながら多少無理をしていたら、風邪を拗らせてしまいましてね。さらに、日頃の不摂生が祟ったのか、なんちゃら合併症のフルコンボを食らってしまいまして、しばらくダウンしていたというわけです。ただ、僕が病床に伏している間も、身辺の生活は、特に問題なく、滞りなく進んでおりました。もしかして、あまりがんばる必要ないのかな、それなら自分のやりたいことをやったほうがいいよな。でも、そもそも、僕のやりたいことってなんだろう。少なくとも数分考えても何も思いつかなかったけど、まあたぶんゲームかな?

というわけで、病み上がりの虚ろな状態で遊んでいたのが本作というわけです。キャプチャを見返していたら、結構面白そうだったので集中できていなかったのはちょっと勿体なかったなあ。あと、周りからは「いい年してゲームばっかりやっていて楽しいとかコスパ最高かよ」と呆れられる始末ですが、まあそれは仕方がないですね。馬鹿に付ける薬はないのだから。見た目は大人、頭脳は子どもの未来少年なんでね。あんまり真面目に生きていたら早死しちまうぜ。おお…世の中の中年よ、不真面目であれ!そして、健康であれ!

どんなゲーム

やる気が感じられないいつもの継ぎ接ぎ動画だよ。

本作は、日本語に対応しています。会話のテキスト量はかなりあると思うのだけど、翻訳はばっちりです。

グラフィックはドット絵、サウンドはチップチューンで、レトロ風ですが高品質です。見やすいし、耳に残るしいいですね。中盤以降は8bitと16bitが動的に切り替わる演出も面白いです。ちなみに、なんとかbitという表現は僕もよく分からずに使っているのだけど、おそらくファミコン風やスーファミ風みたいなものだと思います。

探索など

ステージ数は10以上あります。前半は一通のステージクリア型ですが、後半は探索型になり、クリア済みのステージにも戻れるようになります。ファストトラベルはありませんが、チェックポイントと接続のある拠点内に、各エリアへのショートカットが開通されていきます。また、過去マップと未来マップを切り替えながら攻略することになるので、トータルの広さは2倍ぐらいあることになります。

景観も多彩だし、BGMも専用なので、新しいエリアに着いたときのワクワク感はあります。あとは、シューティングステージもあるよ。最近の流行りなのかはわからないけど、シューティングゲームとアクションゲームは融合しつつあるよね。僕は割と好きなのだけど、そうじゃないプレイヤーもいるみたいなので、今後はどうなっていくんでしょうね。

探索型に切り替わったあとは、予言をヒントに音符を集めていくことになります。新しいエリアに進むにはキーアイテムが必要だったりするので、結構ぐるぐるすることになるかもしれません。まあ、でも同時に地図も手に入るので、行っていないところを埋めていけば大体見つかります。過去と未来で進める場所が分かれているぐらいで、複雑な謎解きみたいのはなかった気がします。また、お金を払えば地図上に答えをマーキングしてもらうこともできます。

ただ、僕の場合は海底神殿で何故かハマってしまい、ぐるぐるし続けていました。紋章を2つ集めるだけなのだけど、チェックポイントと勘違いして何度もスルーしていて、別の場所にあるのかなーとか堂々巡りをしていました。注意散漫ですね。

収集要素としては、「力の封印」という緑色のメダルみたいなやつの破壊があります。ほとんどが脇道の、チャレンジ的なギミックが施された部屋に配置されています。序盤は大したことがないものの、終盤になるにつれ、要求されるアクションはかなりシビアになります。数回失敗すれば、どうすべきかは分かるものの、操作が上手くできず、もどかしい気分によくなりました。分かっていてもできないのがアクションゲームなんだよ。幸いにもチェックポイントは近くに配置されているので、リトライは容易です。死亡カウントにめげずにがんばりましょう。すべて破壊すれば、「風車手裏剣」という便利な武器が手に入ります。

アクションや戦闘など

基本アクションは、攻撃、ジャンプ、手裏剣です。ゲームを進行させると、壁掴まり、滑空、鉤縄、水上走りなどのアクションも追加されます。全てのアクションには硬直が発生しないので、組み合わせることで、自由自在に動けるようになり、また、クリアにはそれが求められます。

攻撃は、移動中、ジャンプ中にも足を止めずに出すことができます。攻撃をオブジェクトや敵などにヒットさせると、追加でジャンプが可能になります。つまり、攻撃とジャンプを交互に行えば、ずっと空中にいることもできます。高いところに登ったり、足場のないエリアを突破したりなど、一番良く使うテクニックです。ただ、2アクション必要なのが、最初はなかなか慣れませんでした。また、デフォルトのボタン配置は操作しづらかったので、僕は攻撃をR1ボタンに割り当てていました。ボタン配置は、オプション画面のキーコンフィグからいつでも変更ができます。

手裏剣は飛び道具です。使用には「気」というゲージを消費します。気は、敵を倒すとたまに出現する宝珠を取ると回復します。遠距離攻撃は便利ですが、弾数に制限があるので、なかなか使い所が難しいです。なお、前述した「力の封印」をすべて破壊すれば、「風車手裏剣」に切り替えることができます。射程は短くなりますが、ゲージは時間回復するし、ブーメラン的な挙動で連続攻撃ができたりするので使い勝手が大幅に向上します。

あとは、しゃがみもあります。敵弾をやトラップを避けたり、背の低い敵を攻撃したりする場合に使います。

「手鉤」というアイテムを手に入れると、壁に掴まることができるようになります。そのまま上下移動したり、ジャンプで壁蹴りができたりもします。落下したいのに掴まりが暴発してしまう場合は、ニュートラルを意識してみましょう。

「凧布」というアイテムを手に入れると、滞空時間を延ばしたり、上昇気流に乗って飛ぶことができるようになります。

「縄標」というアイテムを手に入れると、前方の的に引っ掛けて跳躍ができるようになります。いわゆるフックショットです。リング、灯篭、敵など、ほとんどのオブジェクトが的として使えます。敵などに引っ掛けた場合は、攻撃判定があるので、追加でジャンプもできます。また、無敵時間があるので、敵をすり抜けるような使い方もできます。壁に引っ掛けた場合は、掴まり状態に移行します。

「疾風の足袋」というアイテムを手に入れると、移動している限り水面を走れるようになります。ちなみに、溶岩の上も走れます。僕はL2ボタンに割り当てていました。

水中では、ほとんどのアクションが使えなくなります。なお、窒息死みたいのはありません。

ライフ制で、基本のダメージは1ですが、トゲなどは大ダメージを受けます。また、壁などに挟まれると即死です。落下ももちろん即死。特に、落下の判定は早くて、画面端に触れたぐらいで死んでしまいます。なお、ひょうたんのような回復アイテムは結構な頻度で出現します。なので、死因となるのはトゲとか即死が多いんじゃないかな。

死んでしまったら、チェックポイントから戻り復活です。リトライは早くて快適です。また、復活後は一定時間、入手したお金が没収されてしまうというペナルティがあります。重複はしないので、満了前に再度死んでしまっても、仕切り直しになるだけで、借金のように膨れ上がることはありません。ただ、死んでばかりいるとお金が貯まらないので、プレイヤーの強化が遅れていくような感じです。ペナルティとしてはやさしめですが、ユニークでちょっと面白いなと思いました。死に放題なのもいいけど、お咎めが全く無いとマジメにプレイできなくなってしまうかもしれないからね。なお、集金担当の「クアブル」くんも、いい感じで煽ってくれますよ。悔しさを糧にするんだ!

敵の種類は多くないですが、ステージの形状に合わせて、合理的に嫌な配置がされています。敵が強いというより、ステージが強くなっていくようなゲームです。なお、敵は画面のスクロールアウトですぐに復活します。一方、ボスはたくさんいます。ほとんどが、攻撃できるタイミングが限られている系のやつです。パターンを覚えると、攻撃できるタイミングが増えて、早く倒せるようになります。ボスのライフゲージはありませんが、ダメージを与えていくと、本体の明滅が激しくなっていき、行動パターンも強化されるので、進捗はなんとなくわかります。こういうところが、いちいち懐かしい感じです。

総じて、プレイヤースキル次第だとは思いますが、アクションゲームとしての難易度は高めに感じました。僕は、終盤ぐらいでやっと操作に慣れてきて、快適に動けるようになりました。ゲームスピードは速くはありませんが、精密な操作が要求される類のアクション性だと思います。

成長要素など

チェックポイントと併設されているお店では、スキルツリー式のアップグレードを、「時のかけら」というお金で購入することができます。アップグレードは全部取る前提だと思うので、序盤〜中盤の難易度調整の役割なのかなあと思いました。

時のかけらは、ステージ上にコイン式の導線で配置されていたり、敵を倒したりすると手に入ります。また、寄り道には結晶のような塊が配置されていることがあり、攻撃することで大量の時のかけらが入手できます。塊はステージの切り替えなどで復活するようなので、場所を覚えてマラソンすれば効率的に稼げるのかもしれません。

余ったお金は、お店の地下で、敵キャラのフィギュアと交換することができます。攻略には影響しないおまけ要素です。また、関連する実績も設定されていません。地下に入るには、お店にある「流し」を修理する必要があり、修理に必要なアイテムは、全所持金と交換することになります。2周目に入ってしまうと、お金は残機扱いなので、所持金のリセットは早めにやったほうがいいかもしれません。

その他

ストーリーなど

本作はアクションゲームなのだけど、テキストはたくさんあるし、ストーリー部分にも力が入っています。なんというか、超展開というのかな、演出の良さも合わさって、先が気になる感じはあります。最後の方は、ぶっちゃけよくわかりませんでしたが、問題なく楽しめました。ただ、どちらかと言えば、キャラクター重視なのかなーと思いました。ラストは投げやり気味な感じだし。ボスなどの敵も含めてキャラが立っているし、ストーリーに混ぜ込んだ時の使い方が上手なのだと思いました。

そういうわけで、会話のノリが合えば楽しめるんじゃないかな。一番話すことになると思う「店長」の「面白い話」は、確かに面白い。そして長いです。なんだか、身につまされるものがあるというか、シンパシーを感じるね。僕がよくしてしまうのは「つまらない話」という違いはあるのだけど…。ちなみに、戸棚から始まる長い話を聞くという実績が3つあります。これらはたぶん時限ですね。同じメッセージが2回続いたら、ゲーマーの諸君はインタラクトをやめる気がするけど、実績が欲しい場合はしつこさを出していきましょう。

あとは、悪魔王の台詞にある「役不足」は、流川君と同じ誤用ですかね。まあ、言いたいことは伝わるし、ストリクトになりすぎるのも窮屈だと思うのだけど、なんとなく気になってしまったので載せておきます。ニホンゴムズカシイネ。

エンドコンテンツなど

エンディングまでは、一通り探索して、10時間ぐらいでした。ちなみに、数百回死んでいました。アクションゲームの上手な人はもっと短くなるでしょう。

クリア後は、DLCの追加シナリオが遊べるようになります。時間軸の違う、新しい島で、フィールドが丸ごと追加されるような感じです。ボリュームは一通りやって3時間ぐらいでした。本編より難易度は高めだと思います。

収集要素としては、羽とマスク片が追加されます。配置は、力の封印と同じ方式です。追加シナリオをクリア後は、チャプターセレクトで任意のシーンからリプレイができるので、後で集めるでもいいかもしれません。コンプリートのためには、サーフィンもマジメにやる必要があります。

本編クリア後は、NewGame+という周回をはじめることができるようになります。プレイヤーの強化やコレクションなど、イベントアイテム以外は大体全部引き継いで、最初から遊べるモードです。また、敵が強くなり、死亡時の「時のかけら」が先払いになります。お金が足りない場合は、復活できずゲームオーバー(パーマデス)になります。

ほかには、追加シナリオのマスク(アクアク)を完成させている場合、NewGame+では「契約」を行うことができます。契約を行うと、死亡時に問答無用でゲームオーバーになる代わりに、プレイヤーの能力が大幅に強化されます。また、グラフィックも変わります。

実績関連で残ったのは、以下の2つでした。

「問答無用」は、ゲーム開始から一度も死なずに、「トゲの女王」(4面ボス)を倒せば獲得できます。NewGame+でもOKで、契約での強化もあわせれば楽勝でしょう。道中の圧死と落下死だけ注意しましょう。

「前にもやったし」は、ロウソクを使用せずに、暗闇の洞穴を突破すれば獲得できます。この実績はあまり面白くないですね。長くはないものの、落下死やトゲもあるので、1周目で突破するのはまず無理でしょう。2周目でセーブデータを切り替えながらやるしかない気がします。その場合は、初期アイテムに「普通のろうそく」を選ばないように注意しましょう。1周目のキャプチャが残っていたので、参考までに置いておきます。

さいごに

レトロ風2D死にゲーで遊びたい方におすすめです。

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