ゲームの感想:ELDEN RING:DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」

PS5

褪せ人のみなさんこんばんは!

刻まれた言葉が、心に浮かぶ「この先、読み飛ばしが有効だ」ゴーストライターのazarashiXです。今回も遊んだゲームのごく個人的な感想を雑多に書いていきます。

azarashiX
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アイコンはどう見えても犬だがazarashiX。略してX。
ゲームは思い出づくりと語るおじいちゃん。気圧の変化に弱い。
クリエイターのこだわりが感じられる作品が好き。
基本的に文句が多いが、本人は楽しんでいるらしい。

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簡単な感想

遂に出ましたね、エルデンリングDLC。夢中になってプレイしていたら、この一週間はあっという間でした。まずは操作を思い出すところからでしたが、データ取りつつ、ソロもマルチも含めて4キャラクターぶんぐらい遊んだので、ひとまず今の気持ちを書き残しておきます。

追加要素のことなど

「影の地」という新しいフィールドがまるまる追加され、新たな冒険が僕らを待っています。今回はミケラ編ということだね。フィールドやダンジョン追加に伴って、探索の報酬である武器や魔術、祈祷、戦技など、キャラクタービルドの材料は全て新規です。また、新しい武器種も追加されました。もちろんボスもたくさん追加。細かいやつも合わせたら30体ぐらいいるんじゃないかな。そういうわけで、本編のプレイフィールはおおむねそのまま、ボリュームが追加された感じかなーという印象です。

あとは、タリスマンとか遺灰、結晶雫やヒビ大壺などのアイテムも増えて、プレイの幅はより広がっています。武器の強化用の石もすごくたくさん落ちているし、いわゆる原盤も出血大サービスですね。「雫の幼生」もあるよ。

DLC専用というところでいうと「影の地の加護」というプレイヤー強化要素があります。影の地でいうプレイヤーのレベルみたいなもので「影樹の破片」という強化素材を集めることで、攻撃力やカット率が永続的に上昇します。強化素材はマップ上のいろいろな場所に固定配置されているので、探索で強くなるデザインが押されているということですね。本編を普通にクリアまで進めるだけでも、レベルアップによるステータス上昇は頭打ち気味になると思うので、新しい強化要素の導入は妥当なところだと思います。

なお、本編でいうところのキャラクターのレベルは、上げなくても問題ないんじゃないかなあというのは思います。個人的には、ビルドがほどほどに制限される150〜200ぐらいが楽しいかなーという感じで、ほとんどのキャラクターのレベルはそれぐらいまでしか上げていませんが、加護をそれなりに集めればキツすぎるということはありませんでした。

ボリュームの目安としては、初見でくまなく探索して30時間ぐらいだと思います。なお、トロフィーには対応していません。

探索など

相変わらずシームレスなフィールドは広大です。本編でも「聖別雪原」からの流れがDLC感があったので、そのくらいのが2つぐらいかなーとか思っていたけれど、予想よりも遥かにボリュームがありました。また、高低差のあるエリアが増えた印象で、なんとなく、今回はよく飛び降りている気がするなあとか思っていました。フィールドも複数のレイヤーが重なったような作りが目立ち、エリア同士の接続も一瞥しただけではわからないようになっています。マップも航空写真的なので、初めのうちはちょっと混乱してしまいました。それにしても、地図断片を手に入れるたびに「まだあるよー」と嬉しくなるのはすごいです。冒険の醍醐味だし、未知のものがまだたくさんあるとわかるだけでもワクワクするよね。

あとは、行けそうなところはほとんど行けるというのも偉いですね。まあ「なんもねえな」も大体セットではあるのだけど。本編もそうだったけど、フィールドはスケールに対して探索要素の数は控えめに感じます。とはいえ、広大なフィールドのいたるところに貴重なアイテムを配置されても、それはそれでだるいと思うので、このぐらいが妥当な気もするのだけど。アイテムが配置されている場所は、マップをよく見ればなんとなく手掛かりがあったりするので、それ以外の道には基本は何もないよねぐらいの気持ちでいた方が徒労感は減るのではないかと思います。同じような理由で、マルチプレイでフィールドを初見探索するのはちょっとだるいので、ルートが分かってからのほうがいいと思います。

攻略の自由度も相変わらず高いのだけど、ざっくりとしたフローとしては、「エンシスの城砦」まで、「影の城」まで、それ以降という3段階ぐらいの本筋に、寄り道がたくさんくっついている感じに思います。ショートカットや裏道もあったりして、やろうと思えばほとんどボスを倒さずにクリアもできてしまいそう。寄り道のダンジョンも豊富で、お馴染みの洞窟、地下墓、砦などに加えて、壺サイドの世界観を掘り下げる「牢獄」や、なぜかソロ専用の「鍛冶遺跡」などが追加されています。ダンジョンの作りも程よい入り組み具合でちょうどよいです。

ひとまずクリアして、全容が明らかになった今思うのは、適度なボリューム感だったということかなあ。そうはいっても大規模であることに変わりはないのだけど。薄く引き伸ばされたわけではなく、それなりに濃い体験ができたので、満足感はあります。あとは、本編と同じで、ルートとアイテムの位置さえ覚えてしまえば、2周目以降はサクサク進めますよ。

戦闘など

本編は何周もするぐらいやり込んだし、それなりのレベルのキャラクターもいるし、簡単すぎたらどうしようとか思っていましたが、杞憂でしたね。そこは容赦なくちゃんと殺しに来るので安心しました。ひとまずの感想としては、本編よりもアクションの要求度は高くなっている気がします。

ボス戦でいえば、範囲攻撃の大技を持っていることがほとんどで、碌な盾が持てないキャラクターの場合は結構苦戦しました。直撃したらほぼ死んでしまうので「タイミングよくローリングボタンを押してね!」というQTEをやっている気分になります。あとは、ジャンプ回避のバリエーションも結構増えましたね。攻撃力も大体2発ぐらいで死んでしまうほど高く、かつ連続攻撃(いわゆるエスト狩り)が多いので、なかなか緊張感があります。このあたりは、カット率の高い盾などが使えれば幾分楽だと思いますが、投げには注意しましょう。

ロリ狩りモーションも多いです。特に、迂闊な後ろローリングは危険です。「鍛冶ゴーレム」などがわかりやすいですが、弱点が上手く狙えない場合は、思い切って前ロリしてみましょう。絶対に倒さなければならないボス「蕾の聖女、ロミナ」も、前ロリで張り付くとかなり楽になると思います。

強靭度が高くて怯みにくい敵も増えたので、パリィの有用性も上がっている気がします。「呪剣士」「角の戦士」「火の騎士」「死の騎士」など、ずっと俺のターンな相手には、リスクをとってでも行動を中断させる価値がありそうです。あとは、本編のマレニアとかもそんな感じだった気もしますが、モーション開始の位置によっては回避が困難な技もいくつかありそうなので、間合いみたいな考え方も意識したほうがよさそうです。

フィールドボスは「霊炎竜」などが初見殺しのような感じですかね。本編でもお馴染みの「死儀礼の鳥」もそうですが、聖律バフが有効です。あわせて、戦技「聖なる刃」もおすすめです。神聖派生はしなくてもいいので、付与した武器を一本持っておくと便利ですよ。他には「焼炉のゴーレム」はボスではないですが、これは倒せないやつだなーと思って放っておいたら、案の定ヒントの情報を見つけたけれど、結局、「大火炎壺」でしか倒せないのは2体だけでしたね。他の個体は足をしばいたほうが楽かな。致命は固定ダメージ部分が大きく設定されているのか、バフなどをもりもりにしても一撃で落とせるほどダメージは上がらず、大体2回は繰り返さないと倒せないのがちょっとだるいですね。ダウン時間ギリギリまで殴り続ければ1回でもいけるかもしれません。

あとは、序盤で入手可能な「恵みの青雫のタリスマン」のFP自動回復は便利です。聖杯瓶が半分になってしまうマルチプレイでは特にありがたい。青瓶の振り分けも減らせるし、精神力のステ振りを他に充てたりも出来ます。また、軽めの祈祷だったり、戦技であれば、クールタイム的に使えるようになります。持続回復やバフもほぼかけ放題になるので、攻略がすごく楽になりますよ。

というわけで、難易度はそれなりに高いけど、滅茶苦茶という感じはしませんでした。本編をクリアしているぐらいのプレイヤーなら普通に楽しめると思います。とはいえ、影樹の破片を集めないのは縛りプレイに近いですよ。ボス戦で一番盛り上がったのは、初日で挑んでしまった「暴竜ベール」かなあ。派手な攻撃をしてくれると、逆にこれをかいくぐって倒してしまう某カッコいいでござるという自己満足に浸れるところがいいよね。一方で、串刺し公はあっさり倒してしまい拍子抜けでした。探索しすぎたかなあ。あとは、最後のレダ大乱闘も斬新で面白かったです。ただ、角人くんは助けてあげたのに、なぜか敵側についているのは許さんとなりました。一体どういうことなんだ。何かのイベントを飛ばしてしまったのかな。

ちなみに、音楽は獅子舞がよかったです。本編では「Erdtree Knights」を推してます。誰にも共感されずに悲しい思いをしているのでここに書いてしまうけど、イントロは「ローレッタ」って聞こえるよね?

ラスボスは強かったし、なんだかんだで一番リトライしたので思い出には残りました。ただそれはマルチプレイでやっていたからですね。他のボスもそうですが、ソロだとHPも低めだし、遺灰が使えたりするので、思いの外なんとかなってしまいます。DLCエリアへのアクセス条件を見たときに、モーグは分かるけど、ラダーンはなんなんだろう、地下と繋がるのかなあとか思っていたけど、そういうことだったんですね。

マルチプレイなど

DLCエリアも当然マルチプレイに対応しています。僕はフレンドとの協力プレイしかやらないので、偏ったことしか書けないけれど、やっぱり誰かと一緒に遊ぶのは楽しいです。未知のエリアであればなおさらです。

マルチプレイ自体の仕様は特に変更はなく、概ね本編と同じ感覚で遊べます。追加になった鍛冶遺跡のダンジョンは、ボスがいないのでマルチプレイはできません。マルチプレイ領域が決まっていて、エリア外に出れないのも本編と同じです。個人的には、領域外もメンバーが揃っていたらロード挟んで通過できてもよいのでは、とか思ってしまうけれど、不特定多数のプレイヤーと遊ぶシステムでもあるし、なんらかの制約があるのかなあ。あとは、霊気流ジャンプも一瞬だけ馬に乗ったりできないのかなーとか。ところで、霊気流といえば、積石の封印はなんだったんでしょうね。大体すぐ近くにあるし、なんなら拘束具などで解除できてしまうので、ギミックとしてはあまり機能していない気がしました。

侵入も意外とあったけど、皆さん、新しい武器、戦技、魔法などを紹介してくれる感じで楽しかったです。あまりガチな感じでないのは攻略勢としてはありがたい。しいて言えば「速斬」連発は、結構わからん殺しだなーと思いました。

ともあれ、フレンドとの攻略は交互に進めるとなると、大体2倍弱の時間がかかることになるので、そのあたりは覚悟しておきましょう。先に進んでいるお友達に手伝ってもらうという遊び方のほうがスムーズでいいかもしれませんね。

その他のこと

もともとDLCを作る構想があったのかというところはよく知らないのだけど、ストーリーやフレイバーテキストなどの想像の余地を残す見せ方や語り口は健在です。ラスボスはちょっと日和見的に感じてしまったのは正直なところですが、全体的な世界観は相変わらずいい感じの雰囲気です。あとは、景観や演出など、デジャブというか、パラレルワールドっぽい小ネタはいくつかあったように思います。

すごくどうでもいいことだけど、「玉露」はまんまハオルチアですね。そのうちロフォフォラとかも出てきそうな気がしています。

不具合のようなものなど

敵が棒立ちになるなど、過去にもあったようなことがちょこちょこ発生しました。棒立ちは、死の騎士やメスメル兵などで確認しています。「サソリ川の地下墓」には、通り抜けると死んでしまう壁があります。これは懐かしの「*かべのなかにいる*」ですが、流石に仕様ではない気がします。

コリジョン抜けみたいのもいくつか遭遇して、祝福「正門広場」でセーブしてロード再開したら、不明空間にて即死しました。落としたルーンは回収できなそうでした。あとは、「拾い虫」というNPCが頭から地面に埋まっていたり。などなど、細かい部分はこれから修正されたりするのだろうけど、僕の場合は本当に致命的なものには遭遇しなかったのもあって問題なく遊べました。

あとは、すごく細かいところだけど、「神鳥の兜」という頭装備の置くコマンドがなぜか非活性です。置けてもいいやつだと思うんだけどなあ。

アイテム管理のことなど

DLCとは直接関係ないですが、所持数上限も、木箱の上限もいっぱいになってしまうとアイテムが入手できなくなります。所持上限の状態で拾った場合は、アイテムは自動的に木箱に入ります。特にメッセージなどは出ません。周回するとアイテムも復活するので、一応拾っておこうのダブりや敵のドロップでインベントリが埋め尽くされていきます。基本はスタックできない装備品がかさばる感じですね。DLCで新規アイテムが多数追加されたので、保管上限も増えるかなーとちょっと期待していたのですが、そんなことはなかったぜ。

なので、所持品や木箱はたまに整理することをおすすめします。不要なアイテムはおそらく、売却または破棄するか、欲しい人にあげるかしかない気がします。アップデートで追加された「最近入手したアイテム」タブを有効にすると、木箱から出したアイテムは新規入手扱いになるので売却時などは便利ですよ。

記録を取っていて気づいたのは、配置されている一部のアイテムが変化していることです。武器や重要アイテムではなくて、消費アイテムとか製作素材とかだけですね。仲間内では、レギュレーションによる変化なのでは、という説が出ていますがどうなんでしょうね。シリーズの傾向からして、ランダムというのは考えにくいので、まあこれはそのうち安定することでしょう。

まとめ

相変わらずのわくわくダークファンタジーで楽しいです。僕の苦手な質問に「一番面白かったゲームはなんですか?」というのがあるのですが、本作がリリースされてからは「なんだかんだエルデンリング」と回答できるようになりました。DLCで遊び直して再認識しましたが、やっぱりすごく面白いよねこのゲーム。

そういうわけで、当初からいろいろな人におすすめしているのだけど、実は、僕の周りだとあまり反応がよくないんですよねー。一番よく聞く声は「複雑すぎて何をしたらいいのかよくわからん」みたいなやつで「そうなのかー、具体的にはどこがわからないの?」「わからん」みたいになってしまい、ちょっと困惑します。ワシもわからない人の気持ちがわからない人になってしまったか…と思う瞬間です。いわゆる初心者ゲーマーや、自称ライトゲーマーの方々には、ちょっとハードルが高いのかもしれません。まあ、あれですよ。わかるようになったらきっと面白いよ。あとは、最近若い方によく言われるのは「動画で見て知ってるんで、やる必要ないです」というやつ。これもこれで「そうなのかあ」と思ってしまうのだけど、まあ、あれですよ。自分でプレイするのもきっと面白いよ。

なので、本編の時点で合いませんでしたという方にはおすすめしづらいのが残念ではあるのだけど、そうじゃない方は是非やりましょう。僕は、まだまだ飽きそうにないのでもうしばらく遊べそうです。

簡単な感想2

どうも、影の地観光ガイド3級、azarashiXです。この先、スクロールが有効だ。

もう何周したかは覚えていないけれど、最近は友人の案内役として活動しています。やっぱりソロだと簡単寄りなので、マルチでわいわいやるほうが個人的には楽しいです。あとは、本編を含めてやり直すのもいいかもしれないなあ。いつの間にか、ラダーン祭りがマルチプレイできるようになっていたり、ヴァレーのイベントがオフラインでも進められるようになっていますね。細かいところは結構変わっていそうです。

なぜ飽きもせずに何周も遊べてしまうかというと、やっぱりキャラクタービルドのシステムが楽しいのだと思います。組み合わせの数も多いし。みんなもまだ、一度も使ったことがない武器や、魔法、戦技などあるでしょう。都度生まれ直すのが面倒な僕は、毎回新規キャラクターを作ってしまうのだけど、プロファイルは10個までしか作れないんですよね。もう空きがない。そんなわけで、これは本編で遊んでいたころからずっと言い続けているのだけど、レベルは1から、入手できるアイテムや、ダンジョン構成、ボスなどをある程度ランダムにした、もっと不思議な聖杯ダンジョンモードを作ってくれないかなあ。絶対面白いと思うのだけど、コンセプトと相反する部分も多そうなので、やってくれないだろうなあ。

というわけで、草々不一ですが終わります。ガイド業も一旦休憩かな。また忘れたころに遊んでも楽しいゲームでもあるしね。それではまた。

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