ピンクおじさん自由への逃避行　FORECLOSED:レビュー

急遽始まりましたMTGAが冷たく動かなくなってしまったので、積みゲー消化シリーズです。第１弾はピンクフードのおじさんが頑張るサイバーパンクシューティングFORECLOSEDだ！

FORECLOSEDってなんだ？
総括

FORECLOSEDってなんだ？

FORECLOSED は、アクション、サスペンス、実験的オーグメンテーション（技術を用いた人間能力拡張）がたっぶり詰まったサイバーパンクワールドを舞台に繰り広げられる、ストーリー主導のアクションアドベンチャーです。身元剥奪、失業、脳に埋め込まれたインプラント、都市の「ブロックチェーン（取引データ技術）」へのアクセスなどにまつわるエヴァン・カプノスのストーリーを辿りましょう。自分の身元とインプラントがオークションにかけられる前に彼は逃走しなければなりません。
（STEAMから引用）

なるほど、わからん！ざっくり雰囲気を伝えるとアメコミ＋サイバーパンク＋サードパーソンシューティングです。僕はサイバーパンクに造詣が深くないのですが、世界観はロードランナーやトータルリコールみたいな感じですね。徹底された管理社会の歯車の一つであり、組織の所有物でしかなかったおじさん:Mrカプノスが数多の思惑に翻弄されながらも、自らで選択する自由をつかみ取るまでの話です（恐らく）。FORECLOSEDがどんなゲームなのかは、STEAMの紹介文にあるストーリー主導のアクションアドベンチャーという一文に集約されています。サイバーパンクの世界観が好きで、カプノス氏の銃のビジュアルが好きでたまらねぇぜ！となる人にはおすすめです。CONTROLのような超能力アクションシューティングを期待している人はいったん猫でも見て落ち着きましょう。

では落ち着いたところでFORECLOSEDの気になった点を見ていきましょう。

アクションゲームとして面白くない

単刀直入が刺さりすぎて致死です。やることは隠れて撃つ、基本的にそれに尽きます。カプノス氏は敵を倒したり、オブジェクトを調べるとレベルアップしていき、銃の機能を拡張したり、超能力が使えるようになります。しかしながら銃を撃つのにも、超能力を使うのにも熱量がかかり、クールダウンのスピードを超えて使うとオーバーヒートします。これが何を引き起こすかというと、折角超能力でバリアーを張ってもオーバーヒートしてしまうから、ろくすっぽ銃が撃てないみたいな状況が起きます。そのためカプノス氏は超能力に目覚めるとタイマンでは無敵すぎますが、連発すると頭痛が痛い！となってしまうので、基本多対一のこのゲームでは、超能力使って隠れてクールタイムを待ちつつ撃つ、を繰り返すことしかできません。一応数年前からの流行りのステルスキルみたいなものがあるのですが、ゲームの進行上必ず見つかる箇所がほとんどで、搭載する必要性がわかりませんでした。また隠れて撃つが基本であり最強のメソッドなのですが、カプノス氏の奥義として銃ちょっとだけ壁から出す！ができます。敵には対抗手段はありません。敵も敵で、組織の追手の攻撃パターンは揃いも揃って銃を撃つしかありません。そもそも敵の種類がザコがシールドやアーマーを装備しているかくらいのバリエーションしかありません。しかもこのゲームボス不在です。最初からゲームクリアまでずっとおんなじ奴らと戦います。そんな最初からクライマックスだぜ！ありなのか。

道中こういったゲームでお馴染みのステルスステージもあるのですが、見つかったら一発アウトの割に、敵の視野がわかりずらく理不尽感がありました。特に終盤の監視ドローンを搔い潜りながら、開錠していくステージはこのゲーム最難関で、どこで難易度上げてるのよと思いました。

作り込みの甘みが深い

ボンタンアメくらい甘いです。軽めに列挙していきましょう。

Aボタンでローリング、調べるボタンもAだから調べるとき少しでもスティックが入っていたらローリングインタラクト
十字キー式のロックの▽が判別しにくいです
チャプターが進むと何故か超能力や銃のセッティングが外れます
インタラクトで経験値が入手できるが、次のリトライポイントの前に死んでしまうと、リトライしても経験値は入手したことになっていないにも拘らず、再インタラクトはできません（虚空に消えます）
一部のオブジェクトにはまります
フォントが読む気が起きるギリギリ程度の小ささしかないです
背景やオブジェクトにサイバーパンクのごちゃごちゃ感が足りないです
選択肢によるストーリー分岐があると見せかけてない（バァン！
クリアまで５時間かからないくらいのボリュームしかないです

そもそもストーリーがよくわからない

これは僕の教養のなさを露呈してしまう諸刃の刃ですが、登場人物が何を言っているのかわからない時があります。執拗に見慣れない横文字（当社比）をかましてくるので、頭の中はパルスのファルシのルシがコクーンでパージです。出会う人がいろいろごちゃごちゃ言ってきますがやることは単純、奪うだけだぜ！ただこの点は、あえて専門的にすることでわかる人にはわかるという玄人受けを狙って作られたかもしれないので、賛否ありそうです。