皆さん今日も今日とて元気にドラフトしていますか!僕はイニストラードまでしばしの休眠状態です。束の間の戦士の休息、平日の朝食はご飯に味噌汁でも休日はパンと目玉焼きが食べたい。それでも根っこはドラフト星人、何か別のゲームでドラフトしたい、そんな心境のあなた。正にぴったりのゲームあります。
それが今回ご紹介したいHADESだ!
HADESってなんだ?
HADESはいわゆるインディーズのゲームです。そしてインディーズゲームとしてよくあるのがローグライクです。ローグライクは風来のシレンや同じインディーゲームならSlay the Spireなんかが有名ですね。1プレイ毎に初期からスタートかつプレイ中に様々なランダム性が付与されることでゲームのリトライ性を担保しているジャンルです。そうしたインディーあるあるのご多分に漏れず、HADESもローグライクなわけですが、他のインディーズゲームと一線を画す中毒性があります。ゲーム進行はいたってシンプルで、各ステージの敵を倒し、報酬を獲得し、次のステージへの繰り返しです。ちなみにタイトルはHADESですが、主人公は息子のザグレウスです。離別した母ちゃんに会いたくて家出するマンモーニの話です。
アクションゲーム版ドラフト
HADESは乱暴に言えばこの表現がぴったりです。ザグレウスの扱える武器は剣、槍、盾(キャプテンアメリカスタイル)、弓、拳、銃の6種類です。また基本アクションは通常攻撃、特殊攻撃、ダッシュ、キャスト(投擲)、コール(無双乱舞みたいなもの)の5個のみです。これだけだとあまり選択肢がないようですが、ステージの報酬でザグレウス君の親戚の神々(ゼウスとか)が功徳という形で各アクションへの追加効果やパッシブを与えてくれます。神々は10柱おり、また2柱の組み合わせによるデュオという特殊な功徳も存在します。また各功徳にはレアリティが4段階で設定されており、効果の倍率が異なります。そして功徳は各ステージのクリア報酬としてランダムに表示される選択肢から選んでいきます。もうわかりましたね、つまりゲームクリアの為にザグレウス君を強化する工程は、ドラフトでピックしデッキを構築するのとまったく同じなのです。当然、武器種や功徳の組み合わせに相性の良さがあり、相乗効果によって攻略が容易になります。これは環境理解とアーキタイプドラフトに他なりません。HADESにおける提示される無数の選択肢の中から取捨選択しシナジーによる理想のビルドに近づけていく試行作業は、ドラフトの醍醐味に一致します。武器種や功徳にぶっ壊れや産廃みたいなものがほとんどないのも作り込みを感じさせます。どの選択にも可能性があり、未だにやり込みプレイヤーによる新たな発見がなされています。
アクションゲームとして
ローグライクをよくプレイする方はご存知でしょうが、実はHADESのようなドラフト的面白さがあるゲームは珍しくないです。先に挙げたSlay the SpireはローグライクTCGであり、やっていることはほぼドラフトです。では何故HADESにこれほどまでの中毒性があるかというと、ドラフト的側面に加えてアクションゲームとしての快適さ、言い換えれば作りこみにあります。アクションゲームに限りませんが、これホントにテストプレイしたのかというすぐに気づくようなバグや、ストレス要因、バランス調整不足を野放しにしているゲームよくありますよね。HADESはそんな不満を全く感じさせません。アクションの挙動も自分の操作感とずれがなく小気味いいですし、敵味方両方に理不尽な挙動みたいなものを感じないんですね。ザグレウス君はよく死にますが、それは自分の操作が下手だったから、あるいは功徳の選択を誤ったからだという納得があるんです。死んだ瞬間はハァー?くそ、2度とやらんわと思ってもすぐにコントローラーを握りなおしている自分がいます。
難易度がちょうどいい
桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油と同じいい感じの難易度です。初回クリアはシステムが理解できれば万人がクリアできる難易度だと思います。僕は初回クリアは14回目のトライで、5~10時間の間だったと思います。ただこのゲームに関しては初回クリアはチュートリアルが終わったくらいのもので、そこから難易度をヒートゲージというシステムでトッピングしていくことになります。たとえば敵の攻撃力を上げたり、時間制限を付けたり、ボスの攻撃パターンが増えたりですね。朗系のレベルまで盛るともはや別ゲーレベルになり、やりこみ勢もお腹いっぱいになることでしょう。僕は100回以上潜りましたが、ヒート32ぐらいがギリギリかなと思いました。ちなみに真エンディングにたどり着くための条件はヒートゲージではないので、個人に合った難易度で最後まで遊べるようになっています。
世界観の構築
ローグライクというゲームはともすればストーリーや世界観はおざなりというか添え物的な扱いが多いですが、HADESはひと味違います。それを端的に表すのが膨大なテキスト量です。ストーリーやゲーム内イベントの進行状況に伴って、拠点でのキャラクターのセリフが変化するのですが、50時間近くやっても未だに新規テキストが出てくるのです。僕ははっきり言ってそこまでゲームの面白さに世界観を重要視しないのですが、自分たちの作ったキャラクター達に愛着を持ってもらいたいというクリエイターの熱量は並々ならぬものがあると感じました。HADESはギリシャ神話の世界観、キャラクターを骨子にしているわけですが、キャラクター達(神々)はシリアスよりもメタ的な発言をしたり、人間的な感情に焦点が当てられていてどこか親しみが持てるように描かれているのも僕は好印象でした。
要望点
ステージのルート拡張が欲しいですね
一本道の4ステージしかありません。一回のプレイが15~30分程度で終わるのは気に入っているのですが、さすがに100回もやっているとBGMや敵種に飽きがきます。
ボス相手の練習ができない
当然のようにラスボスが一番強いわけですが、難易度を盛ったラスボスは特に強いです。ゲームのセオリーである相手のパターンを見切ってから攻撃に転じるというのが、敵の攻撃の苛烈さとHADESのゲームスピードの速さが相まって難しいです。死んでしまったら当然最初からなので、すぐにリトライというのもできません。
何のためか分からない運要素
4ステージ目ではボスに行く前に鍵を見つける必要があるのですが、どの部屋に鍵があるかは完全に運で見つかるまでしらみつぶしをしなければなりません。タイムアタックやクリアに制限時間を設定している時に限って、見つからないもので、不条理だなとは思いました。
総括
ハデスの名のもとにアクションゲームをやりたいドラフト星人におすすめです。
コメント
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