現実社会で日々擦り切れて、もう生き死にばかりの硬派なゲームは疲れた、自由な時間くらいただ笑っていられるもっと軟派なゲームはないんかい！そんなあなたに紹介したい ふにゃんとやわらかゲームのフィット！
それがヒューマンフォールフラットだ！
ヒューマンフォールフラットってなんだ？
オープンワールドパズルゲーム！
ふにゃふにゃしたキャラクターを操作して、オブジェクトを掴んだり、押したり、引いたり、運んだりして色々な物理パズルを解いていくオープンワールドアクションパズルゲームです。シングルプレイ、画面分割2P協力プレイ、また、最大8人でローカル通信･インターネット通信プレイを楽しむことができます。
（公式HPより)
大ヒットタイトルであらゆるコンソールで展開されているため、知らない方のほうが少ないのではないでしょうか。公式HPの説明もシンプルなようにゲームもシンプルな３Dパズルゲームです。僕はSwitch版をプレイしました。PS4とSwitch間のようなクロスプレイには対応していないので、マルチプレイをする方は注意しておきましょう。このゲームはソロプレイよりもマルチプレイで真価を発揮するゲームと明言できます。今回はマルチプレイがなぜ面白いのか、ヒューマンフォールフラットがマルチプレイのツールとしてなぜ優秀なのかを紹介していきたいと思います。
マルチプレーの魅力
おそらくソロプレイでやっていたら僕の中でヒューマンフォールフラットは淡々とクリアし、時間を消化するだけのゲームの一つになっていたでしょう。マルチプレイはそれだけでゲーム体験を豊かにしてくれます。いわゆるクソゲーでもクソな部分を共有して、笑いにすればそれだけで楽しいものです。1人ではとても耐えられない悲劇でも誰かと共有することで、笑いに逆転します。星のカービィDXのダンッ！とともに0%、0％、0％でも隣に誰かがいればひとしきり一緒に悪態ついてまたやればいいかとなるのです。
もう少し小難しく考えてみましょう。マルチプレイは人間が社会性の生き物だということを改めて実感させてくれます。共通の目的（ゲームクリア）を達成するためには協力、即ちコミュニケーションが必要になります。コミュニケーションを円滑にするために無意識のうちに共感が誘起されます。そうした共感がふとしたきっかけで笑いを生み、笑いがまた共感を深める。これがマルチプレイを面白いと感じる仕組みなのだと思います。今回は笑いという観点に絞りましたが、共通の体験を通した信頼感の獲得（他者承認）や達成感等も同様にマルチプレイの魅力を支える一つでしょう。
ヒューマンフォールフラットがマルチプレイのツールとしてなぜ優秀なのか
そんなにマルチプレイが好きならサッカーやろうぜとイナズマイレブンが聞こえてきそうですが、なぜヒューマンフォールフラットなのか？それはひとえに不条理、言い換えればツッコミどころを生み出す装置としてのヒューマンフォールフラットの優秀さにあります。単純なのに何故か上手くいかない操作の歯痒さとキャラクターの絶妙に気の抜けた挙動がツッコミどころを量産するのです。
面白いこと言ってと言われて、本当に面白い事を言えるのは才能のあるほんの一握りの人間だけですが、ヒューマンフォールフラットの世界においてはあなたはただ一生懸命棒を対岸に橋渡ししようとすればいいのです。真剣なあなたとは裏腹に滑稽にプレイキャラは棒と共に落下していき、そこに笑いが生まれます。このゲームを楽しむのにプレイの上手さというのは全く必要ないのです。ヒューマンフォールフラットが生み出す偶発性が僕らを簡単に面白人間に変えてくれる。そんな快感がマルチプレイでついついこのゲームをやり続けてしまう魅力なのだと思います。
ゲームプレイ
３Dマップの物理パズルを解いて進んでいき、最深部に到達したらそのステージはクリアです。現在は１２ステージあるようです。１ステージのクリア時間は人によると思いますが、初見なら３０分～１時間くらいでしょうか。ステージはどれも平和的で暴力表現などもありません。世界観はなんとなく子供のころ遊んだレゴみたいな感じです。
キャラクターはジャンプと掴むくらいしか動作がありませんが、ふにゃふにゃしたプレイキャラと物理エンジンが予期せぬ動きを見せてくれます。パズルの回答も一つではなく、プレイキャラ同様の柔軟な発想で解くことが出来るため、プレイする人ごとに発見があります。BGMはおまけ程度です。マルチプレイでの会話の妨げにならないのでこれはこれで良いと思います。キャラクターのスキンは結構な種類があり、マルチプレイでの楽しみ方の一つになるでしょう。僕はワンワン推しです。
総括
普段ゲームをやらない家族であったり、気の置けない友人を誘ってわいわいやってみるのに最適です。
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